色々あって写真はないんだ、すまない。
~中略~
なんだかんだでコハクを倒す以外の方法が見つからなくて、そんな目を背けたくなるような現実を認められないアンダーソンの苦悩。
それでも他に手があるんじゃないのか!?
そう考える暇をコハクは与えてくれなかった。
こちらの思いとは裏腹に、容赦なく襲いかかる狂気の爪。
アンダーソンにできることは、ただただそれを寸でのところでかわすことだけだった。
キ「戦って、アンさん!!」
ア「キョロちゃん!?」
キ「コハクさんを救えるのは、もう私達しかいないんだよ!?」
ア「それは…、それはわかってる…!!わかってるけどっ…!!」
ア「俺は戦えないっ…!!これじゃあ、コハクさんがあんまりだ…!!」
キ「…そう、もういい。わかった」
言うが早いか、呪文の詠唱を始めるキャロライン。
火の粉がキャロラインの杖先に集まり、次第にそれは炎の塊となって姿を現した。
ア「!!」
ア「ダメだ!!キョロちゃん!!」
コハクは自分に向けられた敵意を見逃さなかった。
キャロラインの詠唱が終わる前に、彼女へと容赦なく爪で襲いかかった。
キ「きゃあああっ!!」
ア「キョロちゃん!!」
このままではいけない、そう思うも体はいうことを聞かない。
否、心がそれを否定しているのが、アンダーソンにはわかっていた。
ア「大丈夫か、キョロちゃん!?」
キ「…戦って、アンさん」
ア「…!!」
キ「ごめん、アタシじゃ無理だった…」
傷つきながらも微笑むキャロラインを見つめ、ただただアンダーソンは唇を噛むことしかできなかった。
キ「アンさんが優しいのは良くわかってる…。でもね、優しさだけじゃ救えない事もあるんだよ…」
ア「キョロちゃん…」
キ「今、あなたに出来ること…、あなたにしか出来ないことをやるしかないんだよ。きっと、コハクさんやヒメア様だって一緒…。長い年月をかけて、ようやく出した答えだもん。力になってあげなきゃ…」
ア「キョロちゃん…!!」
キ「お願い…!!」
ア「…あぁ、わかったよ。だから、今はゆっくり休むんだ」
キャロラインの言葉を胸にしまい、コハクと対峙するアンダーソン。
ア「コハクさん…、俺はあなたを救おうとした。それは同情なんて安っぽいもんじゃない。でもそれにはさ、やっぱりそれ相応の覚悟が必要なんだってことを、たった今、大切な仲間から教えてもらったよ…」
コハクは敵対する何者かが、自分に対して何かを言っていることは分かっていたが、何を伝えようとしているのかは理解できないでいた。
醜い獣の姿に成り果てたコハクにアンダーソンの言葉は、もう届かない。
その証拠に、コハクはじりじりと間合いを詰めている。
アンダーソンも警戒の姿勢は崩さない。
まさに、一触即発。
ア「だから!俺はあなたを長い苦しみから解放する!!あなたを倒すことによって!!!」
ア「そして、仲間を傷づけたお礼はきっちりさせてもらう!」
ア「これが俺の覚悟だっ…!!」
その言葉を合図に、一気に間合いを詰める。
アンダーソンの爪から、猛虎の気迫が迸った。
ア「うおおおぉぉぉぉぉ…!!!!」
こんな感じで更新したらさ、時間がいくらあっても足りないよね。
せっかく書いたからうpするけど。
厨2病を患ったラノベ調文体で書くと、否が応にもそれなりっぽく盛り上がった感じになるから楽なんだけどねぇ。
まぁ、そんな感じで楽しい配信クエストでございました。
ハッピーエンドだけが結果じゃない、ってのは好きですよ。