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妖精図書館の大盗賊

マリサ

[マリサ]

キャラID
: LF144-036
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: バトルマスター
レベル
: 133

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マリサの冒険日誌

2024-01-02 18:52:25.0 テーマ:その他

小さなお魚さん

 レーンの村、ウェディの始まりの村。トボトボと散歩をしていると、1人の魚娘が私の前に現れた。エンゼルスライム帽を被ったさっきこの世界に降り立ったばかりと言わんばかりの初心者。じぃっと私を見て立っているのだ。

マリ『どうしました?なにかお手伝いしましょうか??』

ここまで長いこと見られたら声もかけたくなる。

魚『・・・』

返事がない...ただのしかばねのようだ...いや、どう見ても彼女は生きてる生命体だ。きっとチャットの仕方がわからないのだろう、とチャットの仕方を教えようとすると

魚娘からなかまのお誘いがあります

といきなり誘われる。ちょっと驚きながらも、まぁこうゆうこともあるな。承認。

マリ『よろしくお願いします』

魚『・・・』

相変わらず、しかばね状態の彼女。するといきなり走り出してコルット地方へ。私もなんとなくはウェディの最初のお話は把握してるので道順はわかる。先導してモンスターを倒して案内をしていく。

マリ『次は洞窟ですね~』

魚『・・・』

もしかしたら見えてない?なんて思う時もあったが一応ついてくるので認識はしてるんだろう。

ーーー地底の洞窟ーーー

私達は走って洞窟の奥へ進む。すると彼女からチャットを打っている表示が出る。
(お、チャット出来るのか..?)なんて走りながら思っていると

魚『すみません!!今操作してるの5歳です!!!』

マリ『!!???』

 出てきた言葉が意外の意外で驚いてしまう私。今チャットしてる人が父親(?)なのだと数秒して気づく。
魚『今暴走してます!!!!!』

と必死に止めてる父親の姿がそこにあった。

 子供の暴走は簡単には止まらない。魚娘がモンスターに突っ込んでボコボコにし(主に私が)、レーンの村へ走り抜け(私が車に乗せて)レーンの村のお話は幕を閉じた。

パパ『すみません、一緒にやろうって話をしてたのですが勝手にやってしまい・・・』

マリ『いえいえ!大丈夫ですよ!』

お父さんって大変だな。

パパ『助けてくれてありがとうございます。娘も今はしゃいで喜んでいます!』

 その後軽く挨拶をしてパパさんはログアウトしていった。もう数年経っているが彼女がログインすることはなかった。パパさんがまだ早すぎたと思い止めたのか、彼女の好奇心がまた別のなにかに行ってしまったのか、それはわからないことだ。

 まさか5歳の女の子とドラクエ10で繋がるだなんて。きっと後にも先にも私と遊んだ人の最小年齢は彼女なのではないだろうか。また大きくなったら遊ぼう。小さなお魚さん。

 
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