アストルティアに降り立った日のことをみんなは覚えてるかな。誰かに助けてもらった人もいると思う。今回は私がアストルティアに降り立ったお話。
______ツスクル村______
マリ(エルフになった訳だが、なに?こっからオンライン?扉開けたらもう知らない人いるってこと?)
私は初めてのオンラインゲームにビクビクしながら扉を開けるのに躊躇する。いや、オンラインなんてモンハンかどうぶつの森ぐらいの数人と繋がることしかやってこなかったんだ。どうしよここ開けたら100人ぐらいいるってなったら!私はすぐログアウトするぞ。いや、ログアウトの仕方わかんねぇじゃん...
なんて思いながら扉を恐る恐る開ける。そしたらびっくり
マリ(誰もいないじゃん!)
さっきのめちゃビビってた自分がなんだったのかと思う程。いや、奥にいるのか...?あ!いた!...うーんNPCだ!プレイヤーとNPCの区別がつかないな..と思ってると。
ライザからマリサにいいね!
マリ(!???!)
なにいいねって!?思わず立ち止まってしまった。そうか、この人、プレイヤーか。
ライザ『こんばんは!』
現在夜中の1時半、チャットの仕方わからずあはふた。
マリ『こんばんは』
よし、打てた。
ライザ『始めたばかりの方ですか??』
マリ『はい!』
ライザ『ご案内しますよ^^』
私は遠慮して断ろうとしたけど彼女は『大丈夫です^^それにみんなドラクエ11に行っちゃってて暇してるんです。行きましょう!』と言い私を連れ出すのでした。
中々うまくいかないこともあるもので、初めてのボス戦はラグで前がなんにも見えなくなったり、カメラで写真を撮るクエストだったのがカメラの使い方がわからず写真が撮れてないというハプニングも起こった。そんな時もライザさんは優しくまた案内してくれた。
アズランまで着くと一旦ログアウトすることにした。深夜の3時だし。ライザさんにも悪い。
ライザ『わかりました!それじゃあまた今度よければご案内しますね^^』
あぁ、なんだこの良い人は。ありがてぇ、ありがてぇと泣きながらログアウト。
______お布団の中______
マリ『・・・・・・・・・・・寝れない!!』
ドラクエ10が楽しすぎて興奮して一睡も出来ない!もうやるしかない!さっきから1時間も経ってないけどやるしかないんだ!
______風の町アズラン______
ログインしたら、ライザさんはもうログアウト状態になっていた。さすがにこの時間だもんな。寝ちゃったか。
しばらくして屋敷まで進み、中をうろちょろしてると『いたいた』という声がし、後ろを振り向くとライザさんがいた。
ライザ『寝なかったんですね^^』
マリ『いや、興奮して寝れなかったんです』
なんて思わず変態みたいな発言をしてしまい"ドラクエ10がたのしくて"と言い直す。いや、ほんとに。手が震えるほど楽しかった。
ライザ『会ってほしい人がいるのでサーバー1に行きましょう!』
と言われ、サーバー移動の仕方も教わりながら移動。そこにはウェディの女性が立っていた。ボーイッシュな装いで大きな剣を携えている。
リ~ン『おはようございます^^』
確かに、時間的におはようが正しい。私もそれを聞き、挨拶をし返した。
ライザ『さっき教えた酒場で、リ~ンさんとも一緒に冒険出来るようになりますよ^^』
強い人と引き合わせてくれるなんて!どこまで良い人なんだ!
リ~ン『結構遅い時間に始めたんだね』
マリ『はい!ちょっと前のいた世界にお別れしてきたらこんな時間になっちゃいました!』
ライザ『そうなんだ、じゃあ、マリサさんはドラクエ10続けていく感じなの?』
マリ『フレンドに、誘われて今ここにいるので、多分続けると思います!』
まぁそのフレンドに今日始めるとも言ってないけど。
そして、ライザさんとリ~ンさんに数日かけて案内される日が続いた。ランプ職人を勉強した。その時リ~ンさんが素材を私に大量にくれてライザさんに『甘やかしすぎないの』と怒られていた。なんだか夫婦みたいだった。数日経ち、前の世界のフレンドと会う日、ライザさんも連れ添ってくれた。ジャレットの港で、ライザさんは私のフレンドに言います。
ライザ『後は任せましたよ^^うちの娘をよろしくお願いします』
マリ『私のママだったんですか!?いや、でもほんとに助かりましたし、すごく楽しかったです!』
ライザ『またね^^』
そして、私達は別れた。ライザさんと喋る機会は減っていった。今ではライザさんはログインしていない。でも、私は忘れない、彼女達の優しさを。そしてたまに初心者を手伝う時に思う、あの憧れの案内人のようになれてるかなって