マリ『・・・ん?てか今日学校は?』
今日は水曜日、平日。あぁ、開校記念日ってやつか?
カズ『学校行ってないからさ』
マリ『そうなのか』
私は深く聞くのはやめた。話したくないこともあるだろうし。
カズ『あ』
いきなりどうしたんだ、と思ってるとカズは誰かの住宅村に行ってしまった。・・・あれ?なんか嫌な予感がするぞ?と思い私は自宅へ飛ぶ。
マリ『いやいやいや!なんで来ちゃってんの!?』
カズ『ルーラーストーン見てたら、つい。そこにマリサの家の石あったから仕方ないよね』
そこに山があるからみたいな登山家のようなこと言わないで??
マリ『100歩譲って私の家はいいが、私のフレンド様の家には行くんじゃないぞ?』
カズ『わかった』
______数日後______
それから毎日カズは私の家へ来るのでした。来るというより住み着いていると言った方が正しい。なにを一番恐れているかというと、私の住宅村はフレンドの集まりであり、そのうち2人が配信者なので配信内でカズと会話になったら問題発言ばかりして迷惑かけそうだ。そしてもう1人の大切な相棒に鉢合わせされたらと思うと気が気じゃない。
マリ『あのな、カズ。そんな私の家来ることないんじゃない?』
カズ『え?ここはマリサと僕のお家だろう?愛の巣だろう?』
マリ『うん、違うぞ?断じて違うぞ?良い加減にしないとフレンド切るぞ?』
カズ『僕達もうお終いなのかいマリサ!別れたくないよ!』
私は容赦なくフレンドからカズを切りました。悲しい(かな?)けれど、仕方のないことなのです。
マリ『カズ、ゆっくり、私の家の扉から出ていくんだ。そしたらもう二度とこの家には入れないからな』
カズ『わかった。じゃあ、ログアウトせずにずっとこの家にいる!』
マリ『なんでこんな狭い家で2人で暮らさなきゃいけないんだ!キラマラして帰ったらお前がいて!魔法の迷宮行って帰ったらお前がいて!明らかに非日常をこの一週間送ってんだよ私は!
カズ『じゃあどうすれば家にいれる?』
マリ『もう少し大人になったら、また会いに来なさい』
その後数時間はカズは家に居座っていたが、そのうち寝落ちでもしたのかログアウトしてしまい、結局私の家は守られたのでした。
______一週間後______
私の住む地域はゴキブリが出ません。なので家にゴキブリが出て発狂してる人の気持ちはわからないけど、今日庭ででっかいゴキブリがいました。私の家の裏に走っていきました。私はきっとその時、ゴキブリを家で見た人と同じぐらい発狂したと思います。
マリ『なんでいんだよ!見えてんだよ隠れんなし!』
カズ『大人になって戻ってきたよ!』
種族:人間の"大人"になった彼が私に訴えてきます。
マリ『そういう意味じゃないんだよ!』
ダメだ、今は相棒といる、そう思いながら急いで一緒に家に入る。
もこ『どうしたんですか?』
マリ『ううん、ちょっと虫が出たからさ!殺虫剤とかあるかな?・・・ないか』
______裏庭______
マリ『帰ってくれる?今なら殺虫剤かけないからさ』
カズ『殺虫剤?虫がいるの?僕虫嫌いなんだけど...』
マリ『あぁ、私も嫌いだぞ...虫』
話し合ってると、人が走っていくのが見えました。そう、配信者の1人が走っているのです。あぁ、これもし配信にカズと私の会話が映ったらやばいな...と思い配信者の元へ
あき『どしたん?』
マリ『いえ..あの...なんていいますか...虫...。じゃなくて、私のストーカーが来てまして...』
あき『ストーカー?』
マリ『はい...なので..住宅村はあんまり配信しない方がいいかもしれないです。絵面的に...』
そう伝えてる最中にカズは近づいてきます。
カズ『うわ、配信者だ。』
あき『人に迷惑かけてもないのに配信しちゃいけんの?』
その後カズはあきさんの覇気にやられたのか退散していき、あきさんにも事情を説明して謝った。私は家に戻り相棒にも事情を説明しとこうと思ったら
もこ『大変ですね。配信で全部聞いてましたよ』
マリ『はい?え?なに、もしかしてあきさん配信し始めてたの?』
それはつまり私とかずの会話ががっつり入ってることになる。
もこ『心配してましたね』
マリ『あぅ..マジかぁ...』
ピンポーン
あきさんに迷惑かけたショックで落ち込んでると、家に誰か入ってきた
セン『邪魔するで』
マリ『なんだお前か』
私をアストルティアに誘った人、センシ。後の今でも付き合いがあるので言うなれば腐れ縁である。
セン『ひどい言い方やなぁ...心配して見にきてやったのに』
マリ『配信見てたのか。』
セン『橋の上に座っとるわ』