やった!たどりついた、ガートラント!
山あり雪あり・・、険しい道のりだったなぁ。
町並みはグレン城下町に似ていて、いろいろな種族の冒険者が行き交う、にぎやかな街。
初めて来たのに、なんか落ち着く♪
町をウロウロ散策し、アストルティアで一番にぎわっているオーグリード大陸バザーをのぞいてみる。
手に取ったことはもちろん、見たことも聞いたこともない武器や防具がたくさん出品されていた。
いつか、手にできる日が来るかな・・・。
おなかが空いてきたので、酒場に立ち寄る。
うわぁ、スパイスのいい香り♪
周りのテーブルをチラ見して、おいしそうな料理を物色。
ガートラント特製シシケバブとレッドシチューをオーダーした♪
運ばれてきた赤いシチューは、見た目より辛くなくてとってもおいしかった♪
そして、ジューシーシシケバブ!
これまたスパイスのいい香りがする、焼き立ての串刺し肉にかぶりつく。
・・・・。
ダメだ・・・アタシこれ、食べられない。
いい香りを漂わせていたスパイスは、口に入れると予想とまったく違う味がして、鼻と舌に残った。
確実に減っていくレッドシチューと、いつまでもそのままの串刺し肉。
これどうしよう・・と思案する。
串から肉を外して、レッドシチューでスパイスを洗ってみたが、シチューの味が変わってしまいそうでやめた。
からっぽになったシチューボウルと、2本ほぼ運ばれてきたままの串刺し肉を残し、そそくさと店を出た。
・・・・。
せめて1本にすればよかったな。
外の屋台では、おいしそうなサンドフルーツのスムージーを売っていた。
お肉を残した後ろめたさでガマンしようかと思ったけど、どうしても口直ししたくて買ってしまった。
甘くて冷たい、黄金色のデザートは涙が出るほどおいしかった。