「ランね~ちゃん、メギストリスで絵画展があるみたいなんだけど、いっしょに行かない~?」
「行くーーーっ♪」
ひさしぶりに会うよしだクンと、メギストリスまでやって来た。
商店街の一角、ひときわにぎわっているギャラリーが見える。
「へーーー、すごいね~。ステキな絵がいっぱい♪お、コレなんかアタシでも描けるんじゃない?」
細い線でさらっと描かれた一枚を指差す。
「ラン姉ちゃん、芸術ってのは素人には難しいよー。カンタンに見えて、実はすごく計算されてたりするんだから。」
「ふぅん。そんなもん?」
よしだクンの言葉に妙に納得して、シンプルなその絵をまじまじとながめた。
展示してある絵をひととおり見て回ったところで、よしだクンが言った。
「ラン姉ちゃんの一番気に入った絵、当ててあげようか?これじゃない?」
「!!な、なんでわかったの!?」
「だってラン姉ちゃん、おいしーもの好きでしょw」
芸術よりおいしーもの♪
よしだクンと顔を見合わせて、思わず笑ってしまった。
「よーし!メギス鶏のからあげおごっちゃう♪」
「わ~い♪ピックもかわいいから、ボク大好き~♪」
絵画展の後は、キラキラ大風車塔で遊んで、ミュルエルの森へ。
花畑でちょうちょを見つけて、追っかけた♪