「お、かわいいエルフさん♪」
積み重ねた経験から余裕なのか、タカさんは道中気づいたら、すれちがう女性冒険者さんを応援していた。
「やっぱり女の子は応援しなくちゃ♪」
「もーータカさんっ!早く行きますよ。」
めずらしくアタシが先導を切っている。
「そーいえば、こないだステキなエルフのおともだちができたんです♪」
ジュレット住宅村で出会ったラピスさんのことを話す。
「なにーーーー!いっしょにお風呂に入っただとぉ。う、うらやましい。」
「へっへ~。」
もう、ガートラントの事件のことなんてどこ吹く風。
緊張感も吹っ飛んでしまった。