「アストルティア納涼花火大会、トンにゆずってよかったんですの?」
「そりゃ行きたかったけどね・・・。まぁでも、アイツが一番売り子をがんばったから」
今日は、海の家&花火大会のささやかな打ち上げ。
ユキとふたりでバーベキューの準備をする。
「アタシたちはさ・・・ともだちいっぱい来てくれて、いろいろ買ってもらって・・・楽しかったじゃん?」
「ハイ!とっても♪」
「トン・・・ぜんぜん売れなかったらしいんだ。ともだちとも時間合わなくて・・・
だからせめて、この超ビッグな花火大会を楽しんでくれたらなーなんて」
「ふふ。今頃きっと、わくわくしてますわ^^」
「だといいな。さぁ、アタシたちも楽しむよ!ふんぱつしていい肉買ったんだから~♪」
「わーい♪しもふりミートですわーーー!」
サシの入った分厚い肉が網の上で焼けている。肉汁が真っ赤な炭に落ちて、火の粉が舞った。
「さーて、打ち上げ花火の残りでも上げるか!」
「上げましょーーー♪」
ドーーーン!パラパラパラ・・・
ジュレット住宅村、ジャングルの奥地に花火が上がる。
観客ふたりのちいさなちいさな花火大会。
おいしいお肉を食べながら、楽しかった思い出を語らう・・・
ささやかな打ち上げは、この夏最高の宴だった!