キーエンブレムにつながる働きをするぞ!と、いきまいて、グレン城へやってきた。
入口で武器鍛冶ギルドの場所をきく。
奥に進んで行くと、たくさんの鉱石が運び入れられようとしていた。
吸い寄せられるように近づいて行って、手に取ってみる。
・・・・。
昔、オイラが掘ってた鉱石みたいだ・・・。余分なとこ多い。
「はっはっはっ。冒険者よ。鉱石がめずらしいか?我がグレン領でも良質な鉱石が採れるようになったんだ。」
後ろから声をかけられた。
「これ、このままでは使えないですよね。」
「ん?おぉ、ちょっと心得があるのか?そうだ、火に入れる前にもう少し周りを落としてやらねばならん。」
「それどこでするんですか?」
「ギルドの奥だが・・・」
「アグラニでは、鉱山の中でやってました。」
「!」
「余分な土もそのまま鉱山に返せるし、純粋に鉱石だけ運べます。アクロニア鉱山は深いので、なんとか運ぶ手間を減らそうとしてました。」
手に取った鉱石を袋に返して立ち去ろうとしたら、奥から呼び止められた。
「なかなか興味深い話をしてるじゃない。
私、シャナン。そこの武器鍛冶ギルドで働いているの。」
うながされて、武器鍛冶ギルドにやってきた。
鉄を打つイイ音があちこちから聞こえる。
「このギルドもにぎわってきて、鉱石の後処理をする場所も職人に開放したいと思ってるんだけど・・・。」
通された奥の部屋は、鉱石と土と人でごったがえしていた。
「お、オイラでよかったら、採掘場で後処理ができるように支援しますっ!」
思わず、申し出てしまった・・。
「ほんと?じゃあ、ギルドマスターと採掘担当を紹介するわ♪」
シャナンさんは待ってましたとばかりに、嬉々とした表情で言った。