ランにたのまれてランプ錬金ギルドにやってきた。
自分ではとてもできないから、ギルドで誰かにやってもらってこい、だってさ。
ちょっと前に仲良くなったゆうちゃんといっしょに、ツボ錬金ギルドへ向かう。
「七夕錬金してくれませんかー?」
大きな声をあげると、さっそくウェディのツボ錬金さんが声をかけてくれた。
「ありがとう!よろしくお願いします」
七夕の剣と素材を渡す。
・・・パルった。
素材高かったけど、ひたすら謝るその人に、気にしないでーと声をかける。
「素材、もう1セットあるけど、再チャレンジとかしてくれる?」
落ち込ませちゃって悪かったかなぁと思って、リトライを申し出た。
申し出たんだけど・・・・。
「1000G」
「えええーーー!お金取るのぉぉ!」
「こっちも商売なんだ!」
「パルったくせに・・・」
公衆の面前で、ついぼやいてしまった。
「いいじゃん、たのもうよ」
やさしいゆうちゃんは、寛容な返事をしてる。
でも、オイラはやだーー!
「ゆうちゃんのお願いします。オイラは別の人に頼むから」
ぷいっときびすを返して、また新しいランプ錬金さんを探す。
「七夕錬金お願いできませんかー」
「七夕錬金・・・」
「・・・・ぐす(涙)」
さっきのやりとりのせいか、誰も声をかけてくれなかった。
しょぼんとしていると、遠くからパタパタと走ってくる足音が・・・。
「助けを呼ぶドワ男の声がきこえた!」
さっそうと現れたドワーフのツボ錬金さん。ペンキマンさんというらしい。
「さ、素材をだしな」
あわてて渡すと、慣れた手つきで錬金を成功させてくれた。
「あ、ありがとーございます!お、お礼を・・・」
おさいふを取り出そうとすると、さっと静止された。
「ドワ男に悪いヤツはいない」
晴天率の効果がばっちりついた七夕の剣を渡され、ペンキマンさんは去って行った。
「ドワ男の中のドワ男だぁ・・・」
「トンちゃん、よかったね。さあ七夕の里へ行こう。」