ランがマァモンを退けてくれたおかげで、最近は戒めの地のごく近くまで鉱石を掘ることができてる。
ただ、鉱山の入口近くに比べると、がぜん強いモンスターが出るので、親方に認められた一部の者だけだ。
オイラはこれまで、掘り出された鉱石を運ぶ係りだったけど・・・
とうとう掘り手に任命された!
うれしくって、自慢ついでに薬草を買おうと、道具屋のチャジロを訪ねた。
そしたら・・親方とチャジロが話していて、思わずかくれちゃった。
「・・・あぁ。トン、3日前も薬草いっぱい買いに来たよ。あいつ、仕事休みの日、戦士の修行してるらしいんだ。」
「どうりで。最近、腰つきが変わって来たし、なんかツラがまえが一人前になってきたと思ってたんだ。そーいうわけか。」
「親方、トンの仕事ぶり、いい感じなのか?」
「あぁ。仕事も丁寧で、手際もいい。人を束ねるには、だいぶ時間が必要だと思うが、いずれオレの後を継いでくれたら・・・とか考えてたんだがな。」
!!!
オイラ、期待されてる!?
なんか、ソワソワしちゃって、そのまま帰って来てしまった。
薬草は、明日の朝イチで買いに行こう。