かぐらざきの冒険日誌

風さそう木陰に俯せて泣いてる
見も知らぬ私を私が見ていた
逝く人の調べを奏でる
来ぬ人の嘆きに星は落ちて
行かないで、どんなに叫んでも
オレンジの花びら
静かに揺れるだけ
やわらかな額に残された
手のひらの記憶遥か
とこしえのさよならつま弾く 優しい手にすがる子供の心を
燃えさかる炎を振り払い進む
逝く人の嘆きを奏でて
胸の糸激しく掻き鳴らして
哀しみに染まらない白さで
オレンジの花びら
揺れてた夏の影に
やわらかな額を失くしても
赤く染めた砂遥か越えて行く
さよならのリズム 想い出を焼き尽くして進む大地に
懐かしく芽吹いて行くものがあるの オレンジの花びら
揺れてる今も何処か
いつか観た安らかな夜明けを
もう一度手にするまで
消さないで灯火