むかしむかし、ファミコンというものがあった時、「星をみる人」という伝説のRPGがありました。
どんな伝説かっていうと、4人になるはずのパーティーが、解き方を間違えるとどうやっても3人にしかならなかったり(たぶんバグ)、1歩あるくのに1秒くらいかかるんじゃないかっていうクソ仕様という意味で伝説だったのでございます。
しかしシナリオがちょっと良くて、最初、ファンタジーな世界から始まって、行き着いた先に、やけに近代的な施設があって、窓から星が見えるんです。自分たちが「世界」だと思ってた場所は宇宙船の中だったのですね。
そして、その宇宙船はイルカが動かしてました。イルカは地球上の生物の中でもっとも脳が発達しているので、イルカたちがコンピューターのような役割をしている、という衝撃のラストでした。
あれ? なんかこれ、最近こんな話をどっかでやったような気がするなあ。
むかしむかし、手塚治虫という漫画の神様がいて、人造人間の話を描きました。
ある博士が人造生命体の研究をしているのですが、どうしても細胞に命が宿らない。ところが、太陽に黒点が沢山できた時に、突然細胞が命を得るのでした。
作られた人造人間は、自分は人間だと信じて暮らしていましたが、ある時そうでない事に気付き、人間に恨みを抱いて暴走します。
しかし、太陽から黒点が消えた時、突然体が解け始めて、最後には人の姿ですらなくなって、死んで行くのでした。
パクリ? だいぶ違うから大丈夫。ってか神様が昔言ってました。たがいに影響しあって良いものができるんならそれでいいじゃないか、ってね。
ちなみにこのあらすじは「メトロポリス」っていう昔の漫画なので興味があったら読んでみてね。大昔の映画「メトロポリス」からタイトルだけもらったと神様は言ってたけど内容も少しかぶってます。さらに手塚の原作をアニメにした人たちがいて、映画のメトロポリスに筋が近づいてたのには泣いたり笑ったりでした、あはは。