世界は、嘘に満ちている…。
アストルティアは女神ルティアナ一柱の創造物であるように思われているが、そこに竜族の神ナドラガの協力があることは慎重に隠されている。
二柱の神々は混沌の海に浮遊大陸を浮かべそこにナドラガの体の一部を使った生命「竜族」を住まわせた。ナドラガンドと呼ばれる浮遊大陸を守護、管理するためである。
その後神々は六柱の種族神を生み出した。種族神はそれぞれ眷属たる人族を生み出しナドラガンドに住まわせた。だが、ナドラガンドは狭く、人族は多かった。ゆえに人族同士の争いが頻発し、竜族はその仲裁に奔走する。
その様子を悲しまれたルティアナは一つの決心をする。自らの命を絶ち、その身を海に横たえて、もって六種族の大地となしたのだ。
争いは解決したかに思われたがルティアナの喪失、事実上のナドラガンドからの追放に六種族神は反発した。なかでも最も激しく怒ったのが末弟グランゼニスである。グランゼニスは怒りの矛先をナドラガにむけ、五種族神を巻き込んで戦いを挑んだが、ナドラガを圧倒することはできなかった。
するとグランゼニスはあろうことか他の五種族神の肉体を生贄にし、ナドラガをナドラガンドごと封印する暴挙に出た。それは暴挙であったが効果的でもあった。ナドラガは封印の影響で五つの部位に分かれ大地に影響を及ぼしながら封印された。
この戦いはアストルティアの人々には二つの太陽が戦っているように見えた。そのエネルギーはすさまじく、大地は炎に包まれ、人々は滅びる寸前まで追い詰められていた。
一方、グランゼニスも勝利したとはいえその命を終えようとしていた。彼は世界の荒廃の責任をナドラガに押し付け、眷属たる人間に伝説として残させたが、あくまでも善なる竜族が闇に染まったという形をとった。
竜族は父的存在から長兄にまで格下げし、なんのとりえもないとされていた人間を竜族と同等にまで格上げし、自らの力をとある人間の一族にあたえ、勇者とした。
五種族は守護神を封印の道具にされていたため、逆らうことはできなかった。
だがやがて、真実は明らかになる。そう、たった一人の異邦人によって…。
はい、こんばんは。というかもう朝かw おはようございます。
この長くて痛い駄文を読んでいただいてありがとうございます。
1月30日にはアストルティア創世記もでますし、そうなったらこんな話は書けないなあと思いましてちょっと練り込み不足ではありますが書いてみました。
アストルティアの記録はすべてグランゼニスのプロパガンダである。
というコンセプトの元「偽書」ってみました。矛盾する内容は全部グランゼニスの捏造。楽でいいですねw
また、「偽史」「偽書」という言葉がわたしの中二心を満足させます(^^;)
思えば「取りえないけど危機に際しては勇敢に立ち向かうよ」という人間の解説とレイダメデス時の人間の態度の違和感がわたしにこんな話を考えさせたのでした。
あと、とある方のアストルティアの歴史考察ツアーが大変な刺激になりました。この場を借りてお礼申し上げます。