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初心者

レイジーラナ

[レイジーラナ]

キャラID
: UK554-569
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: 僧侶
レベル
: 102

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レイジーラナの冒険日誌

2024-04-14 18:02:01.0 テーマ:その他

普通が わからない



   失望しました
   もう私に関わらないでください

「・・・」

   こっちが先に
   ひどい目にあわされたのだが

「いや 僕が悪いのか
 何十年も人と関わらな過ぎて


    普通の人の考え方と
    普通の人の心の考え方を 
    養うことができなかった


「・・・」

    今さら人に復帰できるのだろうか?


翌日


手話サークルに通う最中
女の人と ぶつかった
倒れている相手を
ただ 見つめる

「・・・」

「普通
 手を差し伸べて
 起こしてくれてもいいんじゃない?」

「・・・」

     普通ってなんでしょうか?

「はぁ?」

「すみません
 普通を知らないんです」


    言われた通り
    手を差し伸べ
    引っ張り上げて起こした

    その男の人は
    そのまま手話サークルの
    部屋に入る


「あの人も手話サークルの?」

    気を悪くしないであげて
    

部屋に入る

ガシェと名乗る物に話しかけられた
気を悪くしないで?
さっきの人の何を知っているのだろう?

ガシェは手話で
その理由を語る

「ヴィダは
 精神 神経 気分障害なんだ
 3つの障害を患っている」

「さっき ぶつかった人が?」

「このサークルに参加したのも
 社会に復帰 いや ちがうな
 人として復帰したいから
 それが理由らしい」

「・・・そんな」

「あいつは義務教育さえ受けられなかった
 3つの障害がひどすぎて
 学校にも行けてないし
 社会生活もいまだにできていない」

「(・・・そんな人が居るんだ)」

「普通を知らないんだ
 そのために苦悩してるし
 人とトラブルになることも多い
 あいつなりに なんとかしようと
 足掻いている
 悪く思わないであげて」

「・・・あの?」

「手話って秘密の会話するとき
 便利だよね
 わからない人は わからないし」

「・・・」

     ここは手話サークルですよ?

「・・・あ」

「みなさん
 今の会話聞いて(見て)
 ましたか?」

手話で答えるまでもない
サークルの人は みんな頷く

「そうだよね」

「・・・すまんヴィダ」


別の部屋

手話で
あなたは なぜ
手話を始めたのですか?
と聞かれる

正直に答えると
人としての復帰の練習なのだが

「手話歌をしてみたかったからです」

そう答えた

何を聞き返せばいいかわからず
聞かれたことを そのまま
手話で聞いた

相手は首を傾げ
不思議そうな顔で手話で答える

「耳が聞こえないから」と

「・・・ろう者(聞こえない人)に
 なんてことを聞いてしまったんだ
 僕は やっぱり人としての
 心が壊れているんだ
 人としての復帰どころか
 人になれた経験もない

 人と関わるべきじゃなかったんだ
 もう やめよう 通うのは」


ヴィダの自宅

玄関からチャイムの音がする

人と会いたくない
障害がひどすぎて
玄関を開けて人と会うことすら
ひどい拒否反応がでる

ごめんなさい
出ることができません

あまりにも何度もチャイムの音がして
仕方なく出たのだが

「・・・なんで」

「障害者手帳 落としたでしょ?
 ガシェさんに貴方の家を聞いて
 届けてあげようと思って」

「・・・」

障害者だと知られたくなかった
それだけで自分への態度が変わるだろう

「さて
 貴方の家に入らせてもらおうか」

「・・・

         ・・・え?




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