目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

自宅の菌類

アオマリモ

[アオマリモ]

キャラID
: RU977-303
種 族
: ドワーフ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

ライブカメラ画像

2D動画 静止画

写真コンテスト

{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 

アオマリモの冒険日誌

2016-09-04 22:32:53.0 2020-12-20 20:40:20.0テーマ:その他

街談機関 その3 「雪が抱く偽物の奇跡」1


岳都ガタラには「スラム街」が存在する。

昔々、オーグリード、エルトナ、ウェナ、プクランド、ドワチャッカ、レンダーシアの6大陸に、大小さまざまな国家が、現在よりも数多く存在していた頃、世界は戦争に明け暮れていた。主には領土争いや、自国にはない資源を狙っての侵略戦争で、山を越え海を越え、6種族に魔物や魔族を加えたあらゆる生物が、飽きもせず戦いを繰り返していた。

当時から国々には貧富の格差が存在し、職にあぶれたものは家を捨て、路上に粗末なテントを建てて暮らすような人が大勢出た。
そんな人らが大所帯を形成した結果、時の権力者も全てを把握しきれない、巨大な迷路のような区画を、王国や帝国の片隅に作り出した。これがスラム街の始まりだ。
スラム街には、表立っては扱えないような商売を生業とする人種も集まってきた。暗がりのような空間は、法をすり抜けてモノを売買する「闇市」や、もっと薄ら暗い商売をするにはうってつけの場所だったのだ。
貧富の格差と闇市の利権、その他諸々の社会問題を孕んだスラム街は、いつの時代も時の権力者たちの頭を悩ませてきた。

空に「偽りの太陽」が浮かんで、世界が焼き尽くされるよりも以前、そんなスラム街が世界のいたるところにあったそうだ。
大戦も「偽りの太陽」も過去の産物となり、世界が以前よりもずっと豊かになった今は、スラム街はほとんど姿を消した。
しかし、「他国との対立」はなくなっても、「貧富の格差」は無くならない。
闇市や違法な商売をその身の内に宿した、昔ながらのスラム街が、この岳都ガタラには未だに残っているのである。
街の富裕層からは見向きもされない、ならず者の集まる「ガタラズスラム」は、今もって岳都の厄介者である。

…などと、他人事のように書いてはみたが、このガタラズスラムは、俺にはちょっとした縁がある場所でもある。
その辺の詳しい話は追々書いていこう。今は、このガタラズスラムの一角にある、とある店について説明していく。

***

高級住宅街「レンダーヒルズ」の建設が発表された昨今、ガタラズスラムは余計に拡大しているようだ。
貧乏人の流入もさることながら、レンダーヒルズ計画絡みの裏商売が活発になっているらしい。普段は見ない、妙に高貴ないで立ちの人物が、スラム街でもちらほら出入りしているそうだ。

しかし、俺には基本的に関係のない話である。俺が求めているのは、数年越しの遠大な計画よりも、目先の金になりやすい、『ちょっと』危険な依頼事が集まる場所である。

鉄道から降りた後、俺は真っ直ぐスラム街へ向かった。木工職場の裏を通り、迷路のような路地裏を抜けて奥へ奥へ。
駅から見てもそれほど離れていない場所、そこは既にガタラズスラムの中心を担う大通りである。

俺はその通りを真っ直ぐ下り、三つ目の角を左へ曲がった。
目の前にはうず高く積み上げられた小箱の山。その大半は空箱だが、たまに腐臭を放つものもあった。いい加減な闇商人が、鮮度がモノを言う類の商品を捨て置いたらしい。
それらの小箱の陰に、みずぼらしい小屋があった。俺はその小屋の暖簾をおして中に入った。
小屋の中は見た目通り狭かったが、代わりに足元に深い穴が開いていた。穴には縄ハシゴがかけられており、底まで続いている。そして、穴の底では、ランプの光にしては強い、橙色の光が燈っていた。

俺はその縄ハシゴを下っていった。木製の持ち手を見る限りだと、意外に新しい。最近新調したようだ。
縄ハシゴを最後まで降りきると、横の石壁に、人ひとりが通れるくらいの側溝が開いており、そこから光が漏れていた。
今降りてきた穴を見上げると、先ほどの小屋の屋根が遠くに見えた。何も知らずに小屋に入って、穴の中を滑り落ちでもしたら、即死は免れないような深さだ。見てると不安になってくるほど遠い天井から目をそらして、俺は側溝の奥へ進んだ。

「なぜ、ああも巨大な街の裏手に、こんな穴が開いているんだろう」と昔は不思議に思ったが、事情を知る者に話を聞くと、びっくりするような話が返ってきた。
俺が今いるこの穴は、かつて岳都ガタラが建設されたのと同時期に、当時の町長(に将来なった金持ち)が石工たちに頼んで、秘密裏に山の内側に建設させた「隠れ家」の入り口なのだ。何の目的のために作ったのかといえば、呆れたことに「ただの休憩」のためだったそうなのだ。公務の合間の休憩のため、誰にも知られず過ごせる隠れ家が欲しいと。一体どこの貴族の発想だ。
紆余曲折があって、今この隠れ家はとあるオーガの男の所有物になっている。その男こそが、俺が会いに来た人物だ。

(続き・http://hiroba.dqx.jp/sc/diary/127254852654/view/4291848/)
いいね! 7 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる