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自宅の菌類

アオマリモ

[アオマリモ]

キャラID
: RU977-303
種 族
: ドワーフ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

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アオマリモの冒険日誌

2020-02-24 20:41:34.0 2020-02-24 21:06:51.0テーマ:その他

街談機関 その5「ガタラ財宝発掘倶楽部」28

「そーだな…連中、20人はいると俺は思ってるんだけど」

と、俺は自分の推察を口にした。

「え、なんで」

「あっち(強盗団)の依頼人が裏クエスト屋の店主に、『埋蔵金の分量は20人で山分けできる程度』ってなことを言ってたらしいんだよ。20人って数字がどっから来たのかっつったら、やっぱその人数で山分けするつもりだからじゃないか?勘だけど」

「ふーむ、20人ねー…2人で捌ける人数じゃねえってことか…」

と、化け狸は神妙な顔をした。

「その『2人』ってのは、俺と磯野郎のことでオッケー?」

「他に誰がいるってんだ。さっきも言ったように俺様、戦闘じゃミソッカスだからな?」

「デスヨネー」

「…で、人数の話に戻すが、今回の財宝確保に来てるのは20人全員じゃないと思うぜ?」

「それこそ何でさ」

「分業制だ。20人なんて大所帯が行き当たりばったりで動いたら、連携が取れずにあっという間に瓦解する。よっぽどリーダーシップのある奴が指揮するっていうなら話なら別だが、連中の行動を見る限り、そんな逸材は居ないと思うぜ?いちグループで動くより、いくつかの役割分けをして、何グループかに分かれて行動をしてると考えた方が自然だ。例えば、財宝確保班とコールタール家強盗班、それに逃走補助班とかかね」

「逃走補助?何のためのグループだい?財宝確保したら、普通に各自逃げるだけじゃダメなの?」

「あ、それはわかるかも。『裏クエスト屋』から逃げ切るためだな?あのおっかないおっさんを敵に回して、財宝を持ち逃げしようとしてるんだ。何かしら逃走経路を工夫しなきゃ、あっという間に捕まるぞ」

「そう、そんなとこだ。普通はやらない逃げ方…例えば海路に出るとかで、なるべく雲隠れできる可能性が高い手段に出る筈だ…出来るかどうかはともかく。だったら、メンバーの何人かは、そっちの逃走手段を確保するために動かす筈ってわけさ。
で、問題は『財宝確保班』が何人いるかってとこだが…勘で言うなら、グループの半分から3分の2くらいの人数はいるな。逃走補助班はそんなに人数はいらないから、残りの全員で財宝探しをやって、少しでも効率を上げようとする筈だ。つまり、10人から13人は財宝確保に来る」

「10人から13人!…詰んでない、これ?」

「まあまあ…職業レベルが互角なら詰んでるがな、そこは光明が見えてる。連中、キラーマシン相手取って戦線崩壊してたろ?で、あんたらはそのキラーマシンを退けてる。寡兵でその実力があるなら、多分こっちの方が『格上』だ。不意打ちや単独で包囲されなければ勝てる筈だぜ」

「…寡兵を気にし出したらキリもないか。そのダンジョンに入るのは連中も初めてだよな?だったら手分けして宝を探してるって線もあるし、付け入る隙はある…と思っておこう」

「ああ、そう考えておこうぜ…っと、着いたぜ。この広場だ」

化け狸は、移動を続けていた怪盗もどきの背中から、前方方向を指さした。作戦会議を続けるうちに、ようやく目的地へ到着したのだ。

俺たちが到着したその広場は、地図上で見ればカルデア山道の入り口を少し南下した場所にある。
周囲を丘に囲まれた広場の中心には、古代ウルベア文明の痕跡である石の台座が鎮座している。台座の周辺には茶色に苔むした柱が何本も立っている。周囲を囲む遺跡の森においては、特に珍しくもない光景である。
台座の奥には、モガリム街道とガタラ原野の境界を流れる川が見える。川の対岸には、モガリム街道側に属する小高い崖がそびえ立っていた。
化け狸によると、こここそ埋蔵金の眠る洞窟がある場所なのだそうだ。

(続き・https://hiroba.dqx.jp/sc/diary/127254852654/view/6113581/)
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