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自宅の菌類

アオマリモ

[アオマリモ]

キャラID
: RU977-303
種 族
: ドワーフ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

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写真コンテスト

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アオマリモの冒険日誌

2021-04-07 22:39:46.0 2021-04-07 22:53:27.0テーマ:その他

街談機関 その6「マシラの舌」4


***

いい機会だから、ここで俺の家族について話しておこうと思う。

父親はドワーフ、母親はオーガで、弟もドワーフだ---と説明すると、大抵のやつには驚かれる。
最近は増えてきたらしいのだが、俺が子供のころは、異種族の夫婦というのは大分珍しい部類だった。
そこにまた別の種族の子供が2人となると、ご近所の間ではひどく目立つ存在であったらしい。

この両親の組合せからもわかる通り、俺も弟も実の子供ではない。
弟については、先ほど説明した通り親父の親戚である。対する俺は、孤児だ。
まだ赤ん坊だった俺は、ガタラズスラムの裏通りに人知れず捨てられ、モガレ修道院のシスターに引き取られた。このシスターが親父と懇意にしており、その縁で今の両親に養子として引き取られたのである。
ちなみに、実の両親については全く正体が知れていない。親父が縁を伝って行方を追ってはみたのだが、修道院の面々も当時のガタラズスラムの住人も、誰が赤ん坊の俺を捨てたのかまるでわからなかった。
「案外、コウノトリが間違えて、配達中の子供をスラムに落としてしまったのかもね」…と、当時の母は冗談めかして言っていた。

こんな風に書くと、まるで俺が何か特別な宿命を負った子供のように見えるかもしれない。出自不明といったら英雄のトレードマークである。
ロトだかダイだかの英雄伝を知ったばかりだった幼き日の俺も、そんなミステリアスな自分の出自を英雄と重ね合わせて、いつか来る壮大なサーガに思いをはせたものである。

そんな俺が、実際のところ自身が全く特別な資質のない、ごくごく平凡な少年であると思い知らされたエピソードがある。
6歳ごろのことだ。俺は当時住んでいたグレン城下町のスクールに通っていた。
当時の俺は大層まじめな性格だったので、授業には大変熱心に取り組んだ。勉強の甲斐あって、テストは常に満点、学年でも優秀な生徒として通っていたものだ。それもこれも、「将来は立派な冒険者になって、周りにチヤホヤされる英雄になるんだ!」という、若干不純な情熱を燃やしていたが故である。

そんな俺が、どうしても苦手だった教科がある。呪文だ。
6歳というと、背伸びした子供であればメラとかヒャドといった下級の攻撃呪文が使える年代である。とはいえ、別に全員ができるものでもない。「小さな火の玉を生み出す呪文は〇〇である」というような、簡単な穴埋め問題が解ければ合格、実技はちょっとした体験学習程度に---といった程度の教科である。
教室で呪文がなんたるかという授業を受け、校庭に移動した俺のクラスの生徒たちは、1メートル先の的にメラを当てよう、という課題を出された。
大半の生徒は指先から煙が上がるにとどまり、何人かだけか弱い火球を飛ばすことに成功した。そんな中、俺の番が来た。
「こんな課題、屁でもない」と、意気揚々とメラを唱えた俺の指からは、しかし火球が飛び出すことはなかった。
意地になって何度も何度もメラ!メラ!と唱えたのだが、火球どころか煙の一筋も発生しなかったのである。
成績優秀として通っていた俺が珍しく失敗したから、先生も多少驚いたようだが、まあこういうのは向き不向きがあるから---と、ごく普通のことを言って、その授業は終わった。

(続き:https://hiroba.dqx.jp/sc/diary/127254852654/view/6619467/)
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