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自宅の菌類

アオマリモ

[アオマリモ]

キャラID
: RU977-303
種 族
: ドワーフ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

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アオマリモの冒険日誌

2021-04-07 22:44:12.0 2021-08-15 22:02:39.0テーマ:その他

街談機関 その6「マシラの舌」7


「で、マジでなんでアンタがこの街にいるのよ。言っとくけど、裏クエスト関連なんて抜かしたらしょっ引くわよ」

秘密警察の長たるポポムは、件の店長が展開する裏クエスト事業とも対立している。密猟だったり強盗だったり、時に法律と真っ向から敵対する裏クエストは、「法律を掻い潜ってでも治安を維持する」というスタンスのポポムたちにとって、純粋な排除対象であるわけだ。
そして、裏クエストを受注する俺のようなやつも、本来は『容疑者と警察』という剣呑な関係のはずなのだが、そこはやり様である。紆余曲折の末、当時の俺とポポムは、情報提供を条件に見逃してもらったり、強制労働の見返りに報酬をもらったりと、ギブアンドテイクな関係を築いていた。
…まあ、実際には使いっ走りにされていただけだったか。この辺のことも、別の機会に話そう。

「別に俺がどこにいようと構わねーだろ。地元なんだよ、この街は。そのくらい知らないアンタじゃないだろう」

「知ってるわよ、一応カマかけただけ」

「会うなりカマかけんなや。そんなに信用ないかよ、俺は」

「むしろ、密猟未遂の容疑者が信用あると思う方が不思議だわ。それ以外にもどれだけ余罪があると思ってるの?私が温情をかけているからこその現状だと思いなさい」

「へいへい…そういうアンタこそ、エルトナからドワチャッカに出張るのも珍しくないか?もしかして左遷?」

「仕事」

「…俺、招集かかったりしないよな?」

「安心なさい。本来の担当が産休で、代役が顔役の私に回ってくるくらいの人材難な仕事だから。間違っても『限りなくホワイトに近いグレー』という名の無能にお鉢が回ったりしないから」

「お前、次その二つ名で呼んだらぶっ飛ばすぞ!?」

「じゃあ、アンタも次に『時の何某』なんて呼んだら、はらわた八つに裂いてモリナラに捨てるわよ!」

ドワーフの女が、真顔のまま青筋を立てた。
売り言葉に買い言葉。数秒睨み合ったが、お互いにため息を吐いて引き下がった。

「用がねえんだったら、もう行くぞ。昨日から頭痛がひどいんだ、図書館で寝なおす」

ポポムが怪訝そうな顔をした。

「何よ、体調悪いなら宿屋で寝てなさい。むやみに出かけて風邪菌を市街に広げないでよ」

「さっきチェックアウトしちまったんだよ…この辺で他に寝られるとこなんて知らねえし」

「じゃあ、せめて公園のベンチにしなさい。堅気に迷惑かけるな」

「だから、どこに行こうと俺の勝手だろうがっ」

イライラしながら返答したら、ポポムも機嫌を損ねたようで、

「…あっそ。じゃあ知らない。もうどっか行きなさい」

と、言葉の棘を隠そうともせずに言った。
俺もそのまま、ポポムとすれ違うように、階段方向に歩き出した。

「…アンタ、何を死にそうな顔してんのよ」

すれ違いざまにポポムは言った。俺は何も答えなかった。そんなの、俺が知りたいよ。

(続き:https://hiroba.dqx.jp/sc/diary/127254852654/view/6777681/)
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