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自宅の菌類

アオマリモ

[アオマリモ]

キャラID
: RU977-303
種 族
: ドワーフ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

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アオマリモの冒険日誌

2021-08-15 21:59:34.0 2021-08-15 22:03:31.0テーマ:その他

街談機関 その6「マシラの舌」8


ガタラ図書館は、つい2〜3年前に出来た比較的新しい施設で、採掘ギルドのすぐ近くにある。俺はそう頻繁に利用しないので、蔵書についてはよく知らないのだが、絵本とか学問誌とか、一通りの本は揃えてあるようだ。本屋の類が他にないガタラに置いて、貴重な勉強場所である。
家出する前の俺はそこそこの読書家で、家にある本を(読めるやつだけ)読み尽くした後は、ガタラに本屋がないことを嘆いたものだが、今となっては契約書以外に活字を読まなくなってしまった。もうちょい本に飢えてる時期に、この図書館が出来ていればよかった。

入り口から内部を伺い、受付に見知った顔がないか確認した。風の噂で聞いたのだが、どうも我が母はこの図書館で司書のアルバイトをしているらしい。こんなところで鉢合わせになどなりたくない、ということで警戒していたが、特に知り合いは見当たらなかった。俺は安心して図書館に入館した。
石造りの本棚が並ぶ図書館に、従業員以外のヒトはあまり見当たらなかった。平日の昼間だから、主な利用者である学生も授業中なのだろう。多分もう2、3時間経てば、この図書館も多少賑わってくるだろう。
俺は昼寝をするため、脇のスペースにある読書用の机に向かう…つもりだったのだが、久しぶりに本棚に囲まれたせいなのか、なんだか無性に本が読みたくなった。頭痛は相変わらず治まらず、正直すぐにでも机に突っ伏して寝てしまいたいほどなのだが、一方で図書館に入るのも滅多なことではない。どうせ暇なのだし、本を読みふけるのも悪くない---という心境になったのだ。
俺はすぐ近くの本棚を物色し、社会科の本棚に置かれた一冊を取り出した。『虚ろの呪術王 上巻』というタイトルの本だった。机の方に移動しながら、その中身を読み始めた。

---

過去の歴史において、「呪術王」という二つ名を持つ魔法使いは何人か存在している。
とりわけ有名な「呪術王」は、エルトナ大陸の「原初の呪術王」、オーグリード大陸の「黒呪の呪術王」の2名で、いずれも魔導史に重要な貢献を成したとされている。

「虚ろの呪術王」は、これらの偉大なる魔導士とは一線を画す。
「虚ろの呪術王」は、闇世界に悪名轟かす、「史上最悪」と評された魔法使いである。

なぜ最悪と呼ばれるかというと、彼の用いる呪文が、世界でも類を見ない「精神操作呪文」であったからだ。
この呪文をかけられた者は、人格や記憶といった個人を形作る情報を、術者の好きなように書き換えられてしまうのだ。例えば、元が温厚な性格のヒトだったとしても、ひとたび精神操作呪文で性格を書き換えられてしまえば、冷酷な殺人鬼へと変貌させてしまうほどのチカラがあったという。

「虚ろの呪術王」が頭角を現したのは約10年前。
エルトナ大陸のとある村において、一晩ですべての住民が消えるという怪事件が起きた。
魔物に襲われたにしては、一切の戦闘の跡がない。作りかけの朝食、紐に繋がれた家畜を残したまま、老若男女全ての住人が雲隠れしたのである。
不審に思った隣村の住人が、「神隠し」の起こった村で目にしたのは、赤いペンキで書かれたとあるメッセージ。
「呪術王、参上」
この事件以降、田舎の集落の住人が、衣食住を丸々残して集団失踪するという事件が、6大陸中の様々な土地で起こったのだ。
世界各国の軍隊は、6種族の何者かが人為的に起こしたと推理して犯人探しに乗り出したが、足取りはようとして掴めなかった。

この「神隠し」の犯人こそが「虚ろの呪術王」だったのだ。
「呪術王」は、上に述べた精神操作呪文で市井の人々を操って拉致し、非人道的な魔法実験に用いた。
あるヒトは全く別人の記憶を植え付けられ、自分が何者なのかわからなくなる者もいた。
あるヒトは世界中の本の情報を埋め込まれ、人格を失って植物状態となった者もいた。
「呪術王」の技術研究のため、廃人に追い込まれた被害者は数知れない。

(続き・https://hiroba.dqx.jp/sc/diary/127254852654/view/6777684/)
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