目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

自宅の菌類

アオマリモ

[アオマリモ]

キャラID
: RU977-303
種 族
: ドワーフ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

ライブカメラ画像

2D動画 静止画

写真コンテスト

{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 

アオマリモの冒険日誌

2022-05-07 22:31:42.0 2022-05-07 22:40:52.0テーマ:その他

街談機関 その6「マシラの舌」24


 ポポムにとっては、利益の薄い話である。俺から支払える対価は大したものではないし、部下も危険な目に合わせるわけだから、とてもまともな利益は見込めないだろう。
 だから、これは完全にポポムの『善意』からの提案なのだ。内容の血なまぐささとは関係なく、本気で俺の身を案じているのである。
 どうしようもない俺の現状を考えたら、それはこれ以上なく幸運な話なのである。

 だからこそ、俺は気掛かりを話すことにした。この事実を伏せて話を進めるのは、非常に危険なことだ。

 「借金取り(メルトア)と、素手喧嘩(ステゴロ)する?俺か、アンタの部下が」

 「…いや、喧嘩の前に交渉はするわよ。喧嘩はそのあと、向こうにやる気があったらの話」

 「とにかく、戦闘になる可能性が高いんだよな?俺も、あの女なら普通にやる気になると思う。そうなったらかなりヤバイ」

 「…戦力的な話をしてる?無論、戦う前にメルトアの能力面の情報も集めるけど、明らかにヤバイ奴だったりする?だったら今話して、こっちも無駄な被害は出したくない」

 俺はすぅ…と深呼吸した。冷や汗が浮かびそうになるのを我慢した。
 脳裏に、かつて借金取りに言われたセリフがよみがえる。
 
 ――アタシに逆らうなら、その首輪爆発させるよ――

 「ポポム、『首輪』って言って、意味わかるか…?」

 一瞬、ポポムは怪訝な表情を浮かべて――血相を変えて、俺の『左耳』を掴んだ。
 流石だ、『首輪』の意味が一瞬でわかったらしい。

 俺には見えないが、左耳の中を覗き込むポポムの目には、黒い墨のようなもので描かれた魔法陣が映っているだろう。
 それこそは、俺の命が借金取りに握られている証拠、二年の長きに渡り彼女の言いなりになってきた、全ての原因であった。

 「――テレイオラ、<遠隔爆破呪文>か!!イオ系呪文の異端、第一種禁呪指定。生物非生物を問わず、術をかけた相手を『爆弾』に変えた上で、術者の思い通りのタイミングで爆発させる禁術…!!」

 ポポムの表情が険しくなったのがわかった。

 「…色々厳しく言ったのは謝るわ。そりゃあ、爆弾を身体に取り付けられて脅されたら、従わざるを得ないものね」

 「呪文を仕組まれたのは二年前、あの女に借金を宣言されたときと同じタイミングだ。『もしも逃げようとしたり、自分に歯向かおうというなら、その呪文を発動させる』ってさ。
  …正直、半信半疑なところはあるよ。あいつも面と向かって逆らったりしない限り、『首輪』は爆発させないと言っていたし、それに…自分の身体が爆弾に変わってるなんて…あんまりにも現実味がない。けど、もし『首輪』が本当だったらと思うと…」

 「外部に助けを求めようとするのも憚られた、ということか…ふむ。『首輪』を警戒するにしては、返済に血眼にならない程度の余裕が見えるけど、それは『返済するポーズを見せていれば、呪文を発動させられることはない』とでも踏んでた?」

 「う。まあ…正直言うと。言っちゃなんだが、あいつそんなせっかちな性格じゃない気がしてな…代わりに『課題』に失敗すると、ネクロバルサの巣に放り込まれたりしたけど」

 「アンタ、変なとこで図太いわね…けど、得心はいったわ。外部に助けは求められないけど、そこそこ頑張っていれば命の保障はある…それがこの、ぬるま湯とも修羅場ともつかない、中途半端な現状の正体ってことか。
  話を元に戻すと、もし人数を引き連れてメルトアと直接対決となった場合、アンタの『首輪』を爆発させられるかも…ということを、アンタは心配してるのよね?私としては、それは杞憂だと思う」

(続き・https://hiroba.dqx.jp/sc/diary/127254852654/view/7087060/)
いいね! 1 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる