目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

自宅の菌類

アオマリモ

[アオマリモ]

キャラID
: RU977-303
種 族
: ドワーフ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

ライブカメラ画像

2D動画 静止画

写真コンテスト

{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 

アオマリモの冒険日誌

2023-10-15 23:15:27.0 2023-10-15 23:21:05.0テーマ:その他

街談機関 その7「勇魔跳梁」39


 『私があと少し、この指にチカラを込めれば、君は死ぬ』

 先ほどまでの冷淡さと何も変わらないまま、影は呪術王を殺そうとしている。ギリギリと、呪術王の首を通る空気が細くなっていく。

 『――もし君が、化け物たらんと欲するなら、私を殺すしか道はない』

 「……か、ふっ」

 『切り札を引かず、臆病な異常者のまま死にたいなら、好きにするがいい』

 ――臆病な。異常者。自分の異常性に酔っただけの、まぬけな男。
 影のその言葉で、呪術王の最後の怒りに、火が付いた。
 こんな、惨めな死に方だけは、絶対に認めない――!!

 「……ん、ふ、おお、オオオォォォォォォアアアアアアアア!!!!」

 呪術王は、後ろ手に触れていた魔導機械に、ありったけの魔力を注ぎ込んだ。
 魔力は機械に組み込まれた回路を迅速に駆け抜け、中央の台座――その中に安置されたものに注ぎ込まれた。

 バクンッ、と。魔道機械が激しく振動した。
 その振動は、呪術王と影の身体を震わせた。異常を察した影は、呪術王の首に当てた手を放し、装置から素早く離れた。

 台座から、魔力を注がれた何かががひとりでに飛び出した。
 形はニワトリの卵に似ている。表面が激しく波打った鉄の殻、人頭大のボールのようなそれに、尋常ではない量の魔力が集まっている。
 『卵』は呪術王の背後を守るようにふわふわと浮きながら、ぞわぞわぞわ…と不気味な音を立てた。

 呪術王は、世界にぶつけるはずだった憤怒の矛先を、目の前の影に向けなおした。
 アストルティアを塗りつぶす、とか。この世界の生き物どもを皆殺しにするとか。余計なことは、もう考えない。
 この正体不明の怪物を殺すために、全霊を尽くす。

 「六百万の魔物の呪い。全部、お前にぶつけてやる。世界を壊すのは、その後だ。
  俺が臆病者だと、こいつと戦ってもう一度のたまえるなら、やってみるがいい、怪物!!」

 影に対して宣戦布告した呪術王は、大きく息を吸い、十年間抱え続けた怒りを込めて、呪術王は咆えた。

 「『起きろ』!!!」

 その号令をもって、『卵』は全速で変形し始めた。黒々とした肉が、『卵』の周りから吹き出し、ぞわりぞわりと巨大化していった。

 「――『世界を滅ぼす魔法』。いいね、最高だ」

 『卵』の変形を眺めながら、影はつぶやいた。それは『文字』ではない、喉から出る声だった。
 この世のものとは思えない、莫大な魔力が嵐のように吹き荒れるのを感じながら、影は笑った。

 「我、あやかしの大矛なり――私を殺してみせろ、呪術王!!!」

・続き:
https://hiroba.dqx.jp/sc/diary/127254852654/view/7616221/
いいね! 0 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる