目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

自宅の菌類

アオマリモ

[アオマリモ]

キャラID
: RU977-303
種 族
: ドワーフ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

ライブカメラ画像

2D動画 静止画

写真コンテスト

{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 

アオマリモの冒険日誌

2023-10-22 22:37:26.0 2023-10-22 22:42:34.0テーマ:その他

街談機関 その7「勇魔跳梁」49


 この場合、ジャックの戦闘技術が熟達していなかったのが幸いした――中途半端に戦闘技術があったところで、件のドラゴンはその全てを粉砕するだろう。「たたかう」コマンドが初めから欠落していたため、初手で逃げる選択ができた。ジャックとドラゴンの戦力差を考えれば、この選択が唯一の正解である。
 ただし、戦う相手が『ドラゴン』である場合、もう一手用意しなければ、無傷で逃げ切るのは難しい。ブレス対策である。残念ながら、当時のジャックにその用意はなかった。

 脱兎のごとく逃げ出したジャックに対し、ドラゴンは大きく息を吸い込んだ。その腹部がはち切れんばかりに膨張する。
 飛び出すブレスは地獄の業火か、白く輝く大寒波か。戦闘の場を面で制圧するその攻撃を受ければ、ジャックなど一瞬で蒸発する。
 数秒後に訪れる惨状を覚悟したとき、もうひとつ動く影があった。ポッタルは、その人影を凝視した。

 広場に大きく開いたクレーター――その中に倒れていた、女性の華奢なシルエットが、がばっと起き上がった。
 潰れたままの顔に、金の瞳孔がきらりと閃くと、前方にいたドラゴンの真下に滑り込んだ。頭上に鎮座するドラゴンの首の一点を狙って、腕を突き出す。そして、ピンッと、デコピンのような動作で指を弾いたのである。
 次の瞬間、パァンッと何かが弾けるような甲高い音が響いた。同時に、ドラゴンの首に大穴が開き、おびただしい血流が噴き出した。更には、行き場を失った炎が大穴から噴き出し、ドラゴンの首を焼き尽くした。

 グォォォ…と、ドラゴンが呻くと同時に、その太い腕が空を切った。巨大な砲弾と化した拳は、自身の首をえぐった人影に叩きつけられた。
 ゴキンッという硬質な音と共に、影の身体が嘘みたいに吹っ飛んだ。空を物凄い速度で滑空し、その先のレンガ倉庫をえぐりながらバウンドした。
 「姐さーーーーーんっ!!」と、ポッタルは影に向かって叫んだ。

 炎上するドラゴンは、首の傷を気にすることもなく、再び大きく息を吸い込んだ。
 すると、広場の周囲にあった赤土のレンガが、急速に色を失っていった。その様子をぎょっと見つめたポッタルは、レンガに宿っていた魔力――レンガ街を形作るダンジョンゴーレムのカケラたちの魔力が、ごっそりと抜き取られたのを感じ取った。
 一帯のレンガが死んだサンゴのように白く変色すると、ドラゴンの身体を包む炎が消え、首に開いた大穴がみるみる塞がった。ドラゴンが、レンガの魔力を強奪したのである。

 傷が完治したドラゴンは、その闇の眼で広場の外を睨んだ。爆速で逃げ出したジャックの後背を捉えていたのだろう。
 グォウ!!!と咆えたドラゴンは、両脚でズシン、ズシンと進撃し出した。

 ドラゴンが離脱し、白一面の惨状を晒した広場に、ポッタルとエバンが呆けて座り込んだ。
 ポッタルはぽつりと、「あいつ、足速ェ…」とこぼした。

・続き:
https://hiroba.dqx.jp/sc/diary/127254852654/view/7622137/
いいね! 0 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる