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自宅の菌類

アオマリモ

[アオマリモ]

キャラID
: RU977-303
種 族
: ドワーフ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

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アオマリモの冒険日誌

2024-03-31 22:11:57.0 2024-04-22 00:09:44.0テーマ:その他

街談機関 その9「それから」16


「別に。呆れたんだよ、君にも、キリンにも」

「どういう意味だっ」

「いやいや、ほんとに気付いてないのか……って、こんな話をしてる場合じゃない。続きは『新世界』から帰ってきたらにしよう」

 店主は「ではっ」と吐き捨てると、レンガの壁に身体を押し付けた。すると、壁は横向きにぐるんっと回転し、隠し通路を露出した。回転扉は店主とエルフを巻き込んで、ぱたっと閉じてしまった。
 びっくりした俺はレンガの壁にすがりつき、どんどんと叩いたが、扉はびくともしなかった。裏クエスト屋名物とも言うべき隠し扉だ。久しぶりすぎて油断した!

 嫌な予感がした俺は、来た道を引き返して走った。灯りの消えたレンガ道を通り、梯子を昇ってスラムに出て、薄暗い道を駆け抜けて日向へ出た。

 ガタラの町は騒然としていた。通行人は「何、何の音!?」「ガタラ原野で爆発だと!」「ばくだん岩でも攻めてきたのか!?」と騒ぎ立てている。聞き逃したが、かなりの大爆発だったらしい。
 人だかりを抜けて、ガタラの町の入り口に向かって走り出す。駆け抜ける横で、衛兵や武装した男たちも大騒ぎしているのも見た。オールドレンドア島で見た、世界警察の面々もちらほら見かけた。
 原野に接する石造りの門もまた、爆発の現場を見ようとする野次馬たちで賑わっていた。俺は邪魔な群衆を押しのけて、原野に続く石階段までやっとの思いでたどり着いた。

 石のアーチが囲う草原の光景に、ひとつの巨大な影が浮かんでいた。
 岳都ガタラの入り口正面にあったはずの池は、巨大な陥没と化しており、もうもうと煙を立てていた。その真上に、得体の知れない巨大な構造物が浮いている。
 ラグビーボールのような球体は黄色い鉄鋼と岩石で出来ており、陽光を受けてギラギラと輝いている。その周りは無数の噴射口が備え付けられ、炎のような得体の知れないエネルギーがごうごうと唸りを上げていた。
 ラグビーボールの下には円形状の部屋と、部屋を囲うように欄干付きのスロープが付いていた。そのスロープの際に、何人か人影が見えたような気がした。

 俺が目を凝らして、その人影をよく観察する前に、ラグビーボールはぐわっと動き出した。鈍重そうな見た目と裏腹に、素早く旋回した謎の飛行物体は、その鼻先を遥か蒼空へと向けた。
 不意に、聞きなれた男の声が、ガタラ原野の空に響いた。

「はーーーーはっはっはっはっはっはっはっ!!また会おーーーーーう!!!」

 噴射口を後ろへ向け、ごうごうと火を噴くと、飛行物体はひゅーんっ……と寂しげな風切り音を立てながら飛び去った。
 そのユニークな影はあっという間に小さくなって、やがて見えなくなった。
 俺はただただ、ぽかーんと阿保みたいに、阿保みたいな雄姿を見送ることしかできなかった。

 ――裏クエスト屋の店主と『おぼろ忍群』の忍者たちは、結局世界警察に捕まることはなかった。
 彼らはアストルティアの歴史から忘れ去られた、神をいただく種族『竜族』の住まう大地――『ナドラガンド』に渡り、波乱万丈の冒険を繰り広げるのである。
 その大地で、店主は現地の協力者を得て獅子奮迅の活躍をして、なんとも稀有壮大なことに、ナドラガンドの大地ごと、竜族たちをアストルティアへ招き入れるという大偉業を達成する。
 その余波で、アストルティアは未曾有の大混乱の時代を迎えるわけだが、それはまた別の物語だ。

 まったく、憎まれっ子世に憚るとはこのことだ。あの男は一回痛い目に遭わせないといけない。

・続き:
https://hiroba.dqx.jp/sc/diary/127254852654/view/7790941/
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