~前回のあらすじ~
アスコンに向け苦慮を重ねるプリックの目の前に現れたのは『OKN』と名乗る謎の組織。目が覚めるとプリックはまるで別人の様な姿に変わっていた。プリックの後をつける謎の猫。彼が奏でる不可思議なメロディーは、答えを導くヒントとなりうるのか……
というわけで、おかん姿でレンドアをうろうろしていた時に、猫のついてクンからインスピレーションを受け、『お魚くわえたどら猫』で撮ろうと思い付きました。
というわけでアスコン写真のプロトタイプがこちらです。サボテンダーポーズでの躍動感を見て大体の構図は既にイメージされつつあります。
しかしながら、ついてクンの猫で走り回る様な躍動感を出すには、ついてクンの親が動き回ってくれないといけません。
写真の難易度も上がる上に、この時締め切り4時間前程の平日の朝(ちなみにおかんのドレアを完成させたのもこの30分前程、スケジュール攻め過ぎと言わざるをえない)、誰かについてクンを頼むのも難しい。ついてクン以外の手段を考えます。
やはり猫と言えばプリズニャンでしょう。これはサボテンダーポーズの時にプリズニャンがどんな動きをするか確認しているところ。
幸いプリズニャンの決めポーズはピョーンと飛び上がってから招き猫をするというもの。これなら『お魚』をくわえさせるための位置どりも融通が効きそうです。
『お魚』をどう表現するか。人に持ってもらうのは先述の理由で難しい、そもそも床に置いてしまうのでナシとして、やはりここは家具の『水槽』を利用します。
という訳でセットはこんな感じ。井戸の家の一部に無理矢理、写る分だけのセットを組みます。今回の写真に過剰なエフェクトは必要ありません。むしろ、情報量を減らしたことで、伝えたいネタがシンプルに伝わる写真になったかと思います。
セットが組めたらいよいよ撮影。この写真の通り水槽を通すと周りとの写りが変わりますので、この境界線が写らないように収める必要があります。
さらに!!!!ここがかなりめんどっちぃポイントだったのですが、水槽は泡のぶくぶくが出ています(この場合右側)。これも写らないように水槽をグルグル回して調整しています。
あとはひたすら撮っていきましょう。動く魚にプリズニャンのジャンプを合わせるのは、もう試行回数を増やすしかありません。くそっ!ネタ写真なのに大変じゃねーか!!あっ撮れた
こうして、あの写真は生まれました。
構想から実際の撮影まで多分4時間程度という超駆け足の写真でしたが、結果としてシンプルながらに伝わる写真となりました。何が功を奏するか分からないものです。
時間がないから、って諦めなかったのが良かったな。
さてアスコンと言えばきらびやかな演出や凝ったハウジング、と思われているかもしれませんが、改めて自分の武器はガツンと一発のアイディアだなと思った次第です。
最近の写真コンテスト、特にアスコンとなると、とにかく技術を詰め込み、情報量を詰め込みといった写真に尻込みしてしまうかもしれませんが、この写真からインスピレーションを受け、私もこのアイディアを写真にしたい!と応募者が増えてくれることを願っています。
来るプリンス写真コンテストも、男子だけでなく女子の皆さんにもチャレンジしてもらいたいものです。
まぁとりあえず今日はオイラの写真に投票しましょう。
投票の締め切りは明日の昼12時まで!
それじゃ、あなたにいいシャッターチャンスがありますように!