セルフレジの利点、それは何と言っても「早い」に尽きるであろう。
しかし前客がお子様連れで、未精算の菓子を手に持っている場合。コレには注意したい。
奴らは自分でスキャンしたがる習性があるので、随伴者に抱き上げられては
ガサガサ。ガサガサ。
「んー、よこにしてみよっかー」
ガサガサ。ガサガサ。
「ふくろひっぱるんだよー」
ガサガサ。ガサガサ。
ぴ。
「じゃあばぁばのぶんもやろっかー」
一瞬気を失いかけたが、遊ばせてんじゃねえ!さっきから口をラーメン大好き小池さんみたいにして待っとるのが見えんのか貴様!
あ、マスクしてるから見えないか。
…と思ったが、結局ばぁばの処理スピードも似たような物だったりして、5回位気を失った頃にようやくワタクシの番が廻って来るのである。
ププッと華麗に参りますわよ!
ふと視線を感じ振り向くと、そこにはさっきのお子様がキラキラした目でワタクシを見上げている。
なんだその
「俺デキるぜ、何なら代わりに『ぴ』してやろうか」的な不敵な笑みは。
おじちゃんできるから!ひとりでできるから!