これはいたずら好きのプクリポが、
いろんなお宅に忍び込んでみたときのお話。。。。
森の中に普通の家とは少し変わった家があって、
ドアも窓も煙突も、ちょっと変わった形をしていました。
壁は泥で出来ていて、ドアは丸いドアでした。煙突は石が積まれて出来ていて、窓は木のうろがそのまま窓になっていました。
人のお家をのぞくのは、ホントはいけない事でした。
でも、こんなお家にはいったい誰がすんでるのかな?
知りたくて知りたくて、つい窓をのぞいてしまいました。
家の中には、木の株で出来たテーブルが見えました。
でも中には誰も見えません。
他に見える所は無いかと探しました。
すると、ドアのカギ穴が目に入りました。
カギ穴から人のお家をのぞくのは、やっぱりいけない事でした。
でも、こんなお家は見た事がなくて、中をどうしても見たくて見たくてたまりませんでした。
カギ穴にそ〜っと顔を近づけると、そのカギ穴から中をのぞいてみました。
すると、ドアがキィィと開いてしまいました。
中には誰もいないようでした。
よそのおうちに黙って入ってはいけないのですが、
中が見たくて見たくて仕方ありませんでした。
家の中にそ〜っと入りました。
中には、かまどとおなべ、切り株のテーブルとその上には、
スープの入ったお皿が三つ、ありました。
スープからはとってもおいしそうな匂いがしていました。
よそのおうちの食べ物を勝手に食べてはいけないのですが、ほんとうにおいしそうな匂いがするのです。
どんなにおいしいスープなのかな?大きなお皿のスープに口をつけました。
大きなお皿のスープはまだ熱くて飲めませんでした。
中くらいのお皿のスープもまださめていませんでした。
ちっちゃなスープ皿のスープはちょうど良い加減で、みんな食べてしまいました。
おなかが一杯になったので、すこし休もうと、そばの椅子に座りました。
その椅子は大きくて、石で出来ていて、座るととても冷たかったのです。
隣にある中くらいの椅子に座り直しました。
でも、その椅子は丸木で出来ていて、ゴロゴロしていたのです。
隣にあるもっと小さな椅子に座りました。
その椅子は高さも座り心地もはちょうどよく、嬉しくて、
ちょっとお行儀の悪い座り方をしてしまいました。
そしてポ〜ンと椅子の上ではねて、椅子の真ん中をボコンと抜いてしまいました。
他に何か面白いものは無いか?と探しました。
階段がありました。
その階段をかけ登ると、そこにはベッドが三つありました。
一番大きなベッドにもぐり込みました。
でも、枕が大きくて、高すぎました。
次に中くらいのベッドにもぐり込みました。
そのベッドは少し硬すぎました。
最後に一番小さいベッドにもぐり込みました。
そのベッドはプクリポにはちょうどよく、
いつのまにかぐっすり眠ってしまいました。
そろそろ熱いスープもさめた頃かな?