あゆっちょの冒険日誌

「ボスやろう」

ラッカラン、ランプ錬金ギルドの入り口でぼけーっと突っ立ってチームクエストを確認していたら、緑色で糸目のプクリポ男子が声をかけてきた。
…ってゆーか、声かけてきた…んだよね？
あゆっちょのほう見てないけど。
周りに誰もいないもんね？
えーっと。
ま、まあ、とりあえず。

あゆ「こんにちは」

挨拶してみた。
人違いなら、無反応でそのまま立ち去るだろう。
と思ったんだけど、あ、こっち振り向いた。

ゆうた（仮名）「ボスてつだって」

これは…
・ノー挨拶でいきなり無茶な要求
・平仮名で喋る
・実名系のキャラ名
＝キッズ！！！
ついに出会う時が訪れたか。
聞くところによれば、キッズはその無邪気さゆえにかなり失礼な言動や態度をとるという。
不愉快な気持ちになる方も多いらしいけれど、ここで会ったも何かの縁、今回はひとつ大人として寛大な心で接していこうではないか。

あゆ　「一緒に行って欲しいの？」
ゆうた「うん」
あゆ　「なんのボス？」
ゆうた「ばらもす」

ﾁｮｯﾄﾏｯﾃﾁｮｯﾄﾏｯﾃｵﾆｨｻｱｱｱﾝ

この子、レベル41のレンジャーなんですけど…
そしてたぶん、HPパッシブも揃ってなさそうなんですけど…

あゆ　「えーっと、もうちょっと強い職業あるかな？」
ゆうた「せんしは80」
戦士…うーむ…

あゆ　「他に一緒に行ってくれそうな人いる？」
ゆうた「いない」
ゆうた「だれかいれて」
こっちで探せってか！
これは聞きしに勝る傍若無人ぶり、キッズとはこういうものか…！

あゆ　「うーん…今は行けそうな友達いないなぁ」
ゆうた「そうか」
ゆうた「じゃあいい」
あっ！行っちゃう！
おもしろそうだから、あ、いやいや、困ってるようだからもっとお話しようじゃないか。
あゆ「とりあえずPT組んでみようよ！」
ゆうた「いいよ」

ゆうたが仲間になった！

あゆ　「バラモスはどうやって手に入れたの？」
ゆうた「ひろった」
ふーん、てことはレンダーシアには行けるんだね。
あゆ　「フレンドはいないの？」
ゆうた「おとうさんとやる」
おお、そうか…親子二世代でドラクエ、いいじゃない！
あゆ　「どうして私に声かけたの？」
ゆうた「つよそう」
え、そ、そお？
ドレスアップしてるからかな…
あゆ　「二人じゃバラモスは倒せないから」
　　　「グレンに行って他の人探してみようか」
ゆうた「いいよ」
あゆ　「じゃあルーラストーン使ってね」
ゆうた「ごはん」
あゆ　「？」
ゆうた「ごはんだから」
ゆうた「じゃあね」

ゆうたがなかまからぬけた


…
…
…
あー、そうね、19時だもんね、ちょうどご飯の時間かぁ。
…
…
…
ラッカランに一人取り残されるあゆっちょ。



さみしす(´;ω;｀)



ゆうた（仮名）くん。
本日は貴重な体験をさせていただきまして、まことにありがとうございました。
今度また出会ったら、ぜひバラモスのお手伝いをさせてください。
ラッカランで待っています。
あゆっちょ。