前回は・・暗黒の碑石に身を染めたフォーゼルがついに攻撃を始めてしまう
それを看過できないミカウたちは 戦いに向かう
上空のフォーゼルは右腕を高く上げると 天井に向けて攻撃を数個はなった
それによって 目の前の森や平原 さらには集落までが破壊されていく
フォーゼル「そうだ・・ 俺はいつも奪われ続けていた・・」
「魔物によって 家族も相棒も 恋人も 守るべき地も！」
「俺をいつも苦しめてきた魔物ども・・ 奴らと共にこの世界は塵一つ残さず消し去ってやる」
「まだ 力が 完全に解放され切っていないようだからな」
「それが完全に解放されたら 全ては終わる」
地上にいるミカウたちは空中にいるフォーゼルを見る
ミカウ「あれだけの攻撃を放つことができるやつだ・・ 迂闊には接触できないな」
カイル「だが このまま何もしなかったら あいつはどんどん攻撃を強めていくぜ」
その時フォーゼルは足元の地面にいるミカウたちを発見する
フォーゼル「ふん！」
フォーゼルは手をかざすと 衝撃波が放たれ ミカウたちの立っている地面が大きく揺れる
ミカウ「くっ！」
フォーゼル「うおお！」
フォーゼルは腕を大きく振って 光を放つ
フィアス「危ない！」
フィアスが杖を振りかざすと 光のかべが現れ フォーゼルの攻撃を防いだ
その光の爆発はあたりに凄まじい衝撃を与え 木々を薙ぎ倒した
フォーゼル「ふむ」
フォーゼルは静かに地上に降りてきた
フォーゼル「さすがは クエストキング 一筋縄では行かないな」
ミカウ「何・・ なぜ 俺たちの二つ名を」
フォーゼル「ふふ あなたたちをすぐ近くで見続けていたからな！」
「この私は！」
ミカウ「その声・・ フォーゼルさんか・・！」
フォーゼル「ふふ」
ミカウ「どういうことだ なぜそんな姿に」
フォーゼル「俺は 目覚めたんだ！」
「この世の中はいつだって 俺から大切なものを奪い続けてきた！」
「常に また何かを失うのではないかと 恐怖するようになった」
「だが その恐怖の中で 気づいたのだ」
「全てを破壊して 何も残さなければ もう何も失うものはない！」
「誰も 悲しむことは無くなるんだ！」
「そう！ 滅びこそ救いだ！」
ロメオ「はぁ こりゃいっても効かねぇ」
「かといって ちょっとやそっとぶん殴ってもどうにかなるわけじゃない」
「その歪み切った考えが ぶっ飛ぶくらいに きつく殴ってやらなきゃな！」
フォーゼル「面白い！ そろそろ この力で戦いたいと思っていたところだったんだ！」
「暗黒の碑石がもたらした神秘の力をな！」
ミカウ「そうか・・ 暗黒の碑石に身を染めてしまったのか・・・」
ロメオ「確かにな・・ グローリスと戦っていた時のマスターは普通じゃなかった」
「その心が暴走した結果が 今の目の前のマスターの姿になったってわけだな」
ミカウ「悪いなフォーゼルさん ちょいと痛い思いをするだろうが 容赦はしないぜ！」
ミカウたちは一斉にフォーゼルに飛び掛かる
フォーゼル「ふん！」
フォーゼルが腕を一振りすると 放たれた光が ミカウたちにぶつかり 爆発を上げる
ミカウ「ぬお！」
ミカウたちの体が大きく吹っ飛ぶ
フォーゼル「うおおお！」
フォーゼルが高く飛び上がると 翼を構える
その瞬間 翼がやいばのように鋭くなり ミカウたちに降り注ぐ
フィアス「はああ！」
フィアスがはなったガードフィールドがフォーゼルの刃を吹っ飛ばす
その瞬間 フォーゼルは翼を集めると フィアスに向けてとばす
しかし それを横から飛び出したシュリトが吹っ飛ばす
フォーゼル「グオおお！」
フォーゼルの元にやいばとなった翼が戻ると フォーゼルは腕に力を込め 地面をまっすぐついた
その瞬間 激しい地震が起こり ミカウたちが体勢を崩す
フォーゼル「ぐがああああああ！」
フォーゼルが両手を広げ のけぞるようにすると 凄まじい衝撃は放たれ ミカウたちが吹っ飛ばされる
その衝撃にあたりの岩や木などが砕かれる
フォーゼル「おおお！ 感じるぞ！ 闇の力を！」
「このまま 全てを破壊できそうだ！」
ミカウ「こりゃなかなかヘビーだぜ」
ロメオ「ああ だからこそ ここで止めなきゃやばそうだ」
ミカウ「そうだな・・」
ミカウたちはフォーゼルに向けて再び身構えた
