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ガオー牙王

イッキュウ

[イッキュウ]

キャラID
: MO364-367
種 族
: エルフ
性 別
: 男
職 業
: 遊び人
レベル
: 137

ライブカメラ画像

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イッキュウの冒険日誌

2025-05-04 10:21:09.0 2025-05-04 10:21:24.0テーマ:その他

光を継ぐ者達 第一章 光の戦士 第三話 閃光の目覚め

第三話 閃光の目覚め

そして――その夜。
静寂を切り裂く、地鳴り。
村を包む霧が吹き飛ばされ、黒い影が空を裂いた。

「魔物だッ!!」

怒号と悲鳴が交錯し、村が炎に包まれる。
突如現れたのは、角と羽を持ち、骨を鎧の様に纏った巨大な魔獣――その咆哮が、山全体を震わせた。

セリアはすぐさま盾を構え、魔法を放つ。

「ピオリム!スカラ!ベホイミ!」

村人たちを守るため、素早さと防御力を高め、傷ついた者を回復させてゆく。
だが、魔獣の力は桁違いだった。

「まさか……魔王の眷属!!みんな、早く逃げて!!」

暴風が吹き荒れ、炎の爪が空を裂く。
セリアは懸命に対抗するも、ついに膝をついた。

その時、リクは恐怖に凍りついていた。

燃え盛る家々。泣き叫ぶ村人たち。
母を探して呼ぶ幼子、老人を背負って逃げる若者。

その中で――ティナの声が聞こえた。

「……おにい、ちゃん……」

瓦礫の下で、妹が血を流していた。

「ティナァッ!!」

駆け寄ろうとしたその瞬間、魔獣の目がリクを捉えた。
あまりに強大な存在に、思考が止まる。

戦えるはずがない。逃げろ。
頭の奥で、声が何度も警告を鳴らす。

「リク!逃げなさい!」

セリアの声が飛ぶ。

だが、リクはゆっくりと立ち上がった。

「……いやだ……ティナを……守るんだ!」

足元に転がっていたのは、古びた一本の斧。
かつて祭壇に祀られていたそれは、いまや刃は錆び、柄はボロボロの鈍器に成り果てていた。

けれど、リクはそれを両手で掴み――叫ぶ。

「うおぉぉぉぉぉぉぉッ!!」

全力で放った一撃は、魔獣に届いた。
だが、傷一つつけることもできない。

「グラァァァ!!」

咆哮とともに、魔獣の拳がリクを吹き飛ばす。
数度地面を跳ねた後、壁に叩きつけられ、血を吐いた。

「がはっ……!」

セリアが震える手で魔法を放つ。

「ベ……ベホイミ……!」

わずかに残った魔力で、リクの命をつなぎとめる。

「リク!その斧を持って逃げなさい!早く!」

だが――その声は届かない。

「まも……るんだ……ティナを……妹を……」

焦点の合わぬ目で、リクはうわごとのように繰り返す。
震える手が斧を握りしめた、その瞬間。

ーーー僕が、守る! 妹を! みんなを!

光が、弾けた。

「これは……!」

セリアが息をのむ。

リクが、叫ぶ。

「うおおおおおおおッ!!」

錆びついた斧が、眩い光を放ち、雷光を纏って煌めく。
その一閃が、空を切り裂き――

魔獣を、両断した。

咆哮が途切れ、光の残滓が宙を舞う。

村を包んでいた炎と絶望の中に、静寂が訪れた。

リクの手には、まばゆく輝く斧が握られていた。
かつて、閃光の戦士が振るったとされる――伝説の武器。

そして、力を使い果たした彼の体は、地面に崩れ落ちた。

「リク……まさか、あなたが……」

セリアは震える声で呟いた。

忘れられた伝説が、いま再び、歩き出す――

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