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ガオー牙王

イッキュウ

[イッキュウ]

キャラID
: MO364-367
種 族
: エルフ
性 別
: 男
職 業
: 魔法使い
レベル
: 137

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イッキュウの冒険日誌

2025-06-05 15:58:46.0 テーマ:その他

光を継ぐ者達 第三章 夜明けを紡ぐ者達 第六話復活の盾

第六話 復活の盾

 

闇の底で、セリアは光に包まれていた。

 

(……まだ、私は……)

 

冷たく沈んでいた心に、かすかな温もりが差し込む。誰かが――いや、確かに二人が、自分の手を取ってくれた。
必死に、必死に、この世界へと引き戻してくれた。

 

ゆっくりと、重いまぶたを開ける。
そこに広がっていたのは、見覚えのある神殿の天井だった。

 

力ない腕を動かし、どうにか起き上がる。
その拍子に、胸元から三つの光る石が転がり落ちた。それは、神の加護を宿す、イプチャルの石――

 

「……これは……」

 

指先が、震えた。
その小さな輝きに、救われた命の重みを知った。

 

(私を……救ってくれたんだ……リク、バロム……)
 

胸の奥が熱くなる。
涙で歪む視界の中、重々しい声が降りてきた。

 

「目覚めたか。ひとまず、危機は脱したようだな」

 

ゆっくりと顔を上げると、そこには、変わらぬ威厳と優しさを湛えた山神、イプチャルが立っていた。

 

「イプチャル様……私は……」

 

掠れた声で名を呼ぶ。
どうして、自分がこうして生きているのか。
その答えを、彼の口から聞かなければ、前に進めなかった。

 

「お前は、破滅の種子に侵されていた。
命は尽きかけた――だが、お前の仲間たちが、光をもってお前を引き戻した」

 

その言葉を受けた瞬間、
セリアの胸に、堰を切ったように想いがあふれた。

 

(……こんな私なのに……信じて……)

 

だが、イプチャルの声は、なおも厳しかった。

 

「忘れるな。
破滅の種子は、完全に消えたわけではない。
今も、お前の心の奥底に、根を張ろうとしている」

 

突きつけられる厳しい現実。
でも、セリアは目を逸らさなかった。

 
「……ええ。わかっています。
私……自分を偽っていました。
現実からも、罪からも、本当の自分からも
――逃げていたんです」

 

声が震える。
胸が、張り裂けそうに痛んだ。
でも、それでも――
ようやく、自分の言葉で、過去を、恐怖を、受け止めることができた。

 

「お前の心は変わろうとしている。
そして、盾もまた、お前の想いに応えようとしている」

 

イプチャルの言葉に導かれるように、
セリアは、そっと傍らの盾に手を伸ばした。

 

ドルワームの秘宝。
三闘士ドルタムが遺した、賢哲の盾。

 

重かったはずのその盾が、今は――
こんなにも、温かく、頼もしく思えた。

 

「私は……これから、どうすれば……?」

 

思わず問うた声は、弱かった。
けれど、その胸の奥では、小さな光が確かに灯り始めていた。

 

イプチャルは、静かに首を振った。

 

「答えは、お前自身が見つけるのだ」

 

そして、告げた。

 

「今、お前の仲間たちは――魔に立ち向かっている」
 

「リク達が……!」

 

セリアの心が、一気に跳ね上がる。
盾を背に抱え、よろめきながらも、外へと駆け出そうとする。


「待て、セリア。
今のお前はまだ、破滅の種子を宿している。
盾の真の力も引き出せてはいない。
――今のまま行けば、命を落とすやもしれぬ。」

 

イプチャルの重い声が、背中に降りかかる。

それでも、セリアは一歩も止まらなかった。

 

「それでも――行かなくては!」

 

振り向くことなく、セリアは叫んだ。

揺るがぬ想いが、言葉に宿る。

 

「なぜだ。なぜお前は、仲間のために命を賭ける。」
 

静かに、しかし深く問うイプチャル。

一瞬、セリアの足が止まった。
胸に、何か熱いものがこみ上げる。

 

――なぜか。
そんなこと、考えるまでもなかった。

 

セリアは、振り返らずに答えた。

 

「人が、人を助ける――
それを、優しさと呼ぶのだと、思い出したからです。」

 

その声は、震えていた。
けれど、その震えさえ、まっすぐだった。

吹き荒ぶ風の中で、
少女の小さな背中は、誰よりも強く、誰よりも眩しかった。

セリアは、まだ見ぬ闇へと走り出した。
仲間たちが待つ、命を懸けた戦いへ
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