閻魔大王からの「制裁」を終え、断罪を受けた魂が眠り続ける「浄化の間」
地獄に堕ちた魂たちが儚い命の燈を放ち、静かにそこに在り続ける場所。
私は閻魔大王に近い冥界の従者。
そうね「閻魔の補佐官」とでも名乗りましょうか。
私はいつもこの断罪の場末の魂が眠る世界を見回っている。
実は数日前から少し気になっていたけど、浄化の間に一ヶ所だけ威光を放つ場所があったの。
様子を見ていたけれど……
今朝見回りに行ったら

怯える少年が立ってた。
地獄に私たち以外、人間の姿をした者がいる事に疑問に思い……
この子を調べる事にした。
この子は生前に何か「特別な事情」があったと考えられる。
私には人の生きて来た人生を透視する力があってね。故に閻魔大王の補佐官を務めているの。
「キミちょっとそこを動かないでね」

「……なるほどね」
この少年には、こんな事が……
私には、全て見えた。

キミは…
お母さんを早くに亡くしたんだね。
でもお父さんはすぐに、新しいお母さんを連れて来た。
新しいお母さんは、キミと妹さんを大切にしてくれなかった。
妹さんは新しいお母さんに虐待されていた…。
キミは妹さんを守る為に、新しいお母さんを手にかけたんだね。
その後キミは人を殺めた罪の意識から、夜の街を彷徨い、今度は逆に無法者に狙われて殺されてしまった。
………人を殺める事は罪よ。
罪だけど、大切な人を守りたい一心だったのね。
キミは…苦しんだんだね。
うんうん、分かった。
長い間、この地獄でずっと独りで耐えたキミ。
キミの心が悪に染まっていなかったからこそ、眠りから目覚めて人間の姿に戻ったんだね。
分かりました。
私が閻魔大王の名代として、転生を認めましょう。
「さぁまっすぐ、歩いて行きなさい」

生まれ変わったら、今度は長生きしてね。
あなたの次の人生が幸せである事を祈っているわ。
百物語Another -完結-
・‥…━━━☆・‥…━━━☆
百物語Another
元ネタ→僕のダブルメインのクレアの「百物語2025」入選作品
「三途の水先案内人」
※広場で作品はご覧頂けます。
以下、Anotherストーリーとしてジル側で綴りました。
百物語Another.第1幕「heaven or hell.」
(9/3の日誌)
百物語Another.第2幕「hell.」
(9/8の日誌)
百物語Another.第3幕「sanctions.」
(9/22の日誌)
そして今回の百物語Another.最終幕「転生」で終幕となりました。
皆さん、こんにちは♪
このネタは大変引っ張ってしまいましたね…w
しかし、僕(クレアとジル)にとって、百物語は初めての公式の写真コン入選作品で大切に物語として完結させたかったのです。
裏話をしますと、百物語はクレアが入選したら今回のように僕がAnotherを、僕が入選したらクレアサイドでAnotherをと決めて作品作りをしたのです。
結果的に僕がAnotherを綴る事になりましたが、大切に考えて作り上げました。
本当に幸せな事です。
今回はお話に出て来た地獄に落ちた少年も、是非写真で出したくて親しいフレさんに撮影協力を頂きました。ありがとうございました。
皆さんも日誌が飛び飛びになった中、最後まで読んで下さりありがとうございます!
僕はクレアもこれからも、アストルティアでの作品作り頑張り続けて行きます。
皆さんもどうぞ、これからもお付き合いよろしくお願いします。
では!
また次回に。ごきげんよう♪