あらゆる世界、あらゆる歴史にその名を残しながらも、
実際にその存在に出会った旅人も少なく、
幻とまで言われた、謎多きモンスター。
一度でも出会った者は、その魅力の虜になるのだとか。
このアストルティアにも、その名だけが噂として広まったが、
それを求めた数多くの冒険者は、結局出会う事は叶わず、
いつしか都市伝説となっていた。
この世界に、メタルキングなんて、いないんだ。
誰もがそう信じて疑わなかった。
僕もそうだったから。
そう、あの日を迎えるまではね…
そして、奇跡は起こった。
それはある日の魔法の迷宮、何でもない日の特別な日。
そいつは何の前触れもなく、突然、僕の目の前に現れた。
プルッとしてそうで、とてつもなく硬い、その豊満なボティ。
まぶしいほどのメタリックな輝きをはなつシルバーカラー。
とぼけた目をしたプックリ顔に、大きな王冠被った憎いやつ。
あぁ、とうとう出会ってしまった!
ありがとう、メタルキング!
みんな大好き、メタルキング!
また会いたいよ、メタルキング!