深い眠りから目覚めた僕は、周囲の環境の変化に違和感を感じた。
何故なら最近、この場所を訪れたという記憶がないからだ。
そもそも、昨晩レベル上げをしようと落葉の草原を訪れたものの、
その後、まもなくの記憶が欠落している事に気付く。
妙に軽くなっているお財布と、目の前にいるヴィク神父の姿を見ると、
ようやく確信し、爽やかに呟いた。
「ふふ、やっぱりね」
そう、このゲルト海峡は全滅した時の
復活場所に設定されていたのだ。
どうやら僕は全滅直前、敵地のど真ん中で寝落ちしてしまったらしい。
全滅した事による損害はそれなりに大きかったらしく、
今所持している6742Gがそれを物語っている。
僕は静かに、教会でお祈りする事にした。
こうして僕の冒険は
今日も反省会からスタートするのであった…