集団で何かを作るのが、苦手。班で意見をまとめるとか、付箋にアイデアを書くワークショップとか。
もっとこうすれば絶対おもしろいのに、という意見は尖りすぎているのか大抵却下され、どこかで見たことのある平凡な意見が採用されていく。理屈が通っているはずの意見は精一杯穏やかな言い方をしても「敵対」だと受け取られ、雰囲気が悪くなる(そして却下される)。
多数決で、おもしろいものができたところを見たことがない。
ティアフェス、という大規模なプレイヤーイベントのスタッフをしており、その打ち合わせでは、思ったことを言うようにしている。面白くなさそうと思えばそう言い、こうした方がもっと面白いと思えばそう言う。その代わり、いつ首になっても仕方ない、という覚悟。ティアフェス及びその前身の日誌フェスのスタッフに誘われて何年も経つけれど、今のところ(ギリギリ)許容範囲内に収まっているらしい。
先日行われた今年のティアフェスは、去年よりにぎやかだったような気がする。人が多く、なんというか、厚みがあった。たくさんの人が、みんな楽しそう。こんなにも多くの人を楽しませるなんて、各イベント主催者の人たちはすごい。そのイベンターさんたちを集めるのも、素敵なサイトや告知を作るのも、すごい。
今年もティアフェスのテーマの原案やキャッチコピーを考えたのだけど、参加者の人がそのキャッチコピーを叫んでいたり、イベンターさんの中にはテーマに沿ったイベントを企画してくれたりして不思議な気分だった。自分で考えたことが、僅かでも確かに影響しているんだなぁって。
「速く行きたいならひとりで行け、遠くに行きたいならみんなで行け」という格言。
前半はともかく、後半には納得いっていなかった。みんなで行こうとしたら、多数決の平均値で遠くになんて行けやしないよ、と。
でもティアフェスのスタッフを経験し、今なら後半も納得できる。ひとりでは、とてもこんな大きなイベントは開けない。
ドラクエでパーティーを組むのはきっとそういうことだ。得意を持ち寄り、苦手を補い、海に、空に、魔界に、遠くに行くため仲間を探すのだ。
間もなく13年が経とうとしているけれど、旅はまだまだ続くだろう。
もっともっと遠くまで行くことだろう。
アストルティアを祝う仲間が、こんなにも大勢いるのだから。
(ティアフェスの余韻を聴きながら)
フロヲラ