昨日はホワイトデー2日めに行ってきました。
2回めの投票をしたら「アンタも物好きだな」だって。
優勝したいんじゃなかったの?
その後はフレのゆるさんのお家、【ゆる帝国】へ!
写真撮らせてもらうの忘れちゃったけど、すっごく凝ってて素敵でした♪壁とか福引でもらってもどうしたら良いのか分からないし、ハウジングが上手な人って羨ましいですね。今度お願いして写真撮らせてもらおう。
以下は前から載せている二次創作の続き。前回までのあらすじ覚えてる人いるかな?
文字数の関係で、一応キリの良いところまで載せます。ネタ的に気が滅入る展開が続いてますが、最後は希望が見える形で終わる予定なのでお付き合いいただけると嬉しいです。
★☆~~二次創作ってナニ?という方への解説~~☆★
マンガやゲームのキャラクターを使って、原作者と無関係の第3者が物語をつくること。キャラ崩壊や原作無視が許せない方は閲覧をススメません。
いつも出てくるダヌモの話も二次創作に該当します。
※画像は記事と関係ありません※
「後で迎えに行くから、ちょっと待っていなさい」
立ち去る間際、ラージャ神父様が僕に向かって囁くのが聞こえた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
僕は1人、浜辺に立っていた。空を見上げると、もう半分ぐらいが赤く染まり始めている。
まるで絵の中にいるみたいだ、と僕は思う。風景は見えるのに熱も風も、そして音も匂いさえも感じられない。
ふと、まだ濡れた跡が残っている砂地に視線を向ける。昼間、僕が倒れていた場所。
少し前まで生々しい血の跡が残っていたけれど、今はもうすっかり洗い流されて砂の色しか残っていない。
あれからラージャ神父様の言葉通り、少し経ってから教会で下働きをしている人たちが2人ほどやって来て僕を教会の一室まで運んでくれた。
後ろから一緒に付いていった僕はそこで自分の身体を、まじまじと観察した。
傷はちょうど肩口から脇腹まで、斜め一文字にざっくりと切り裂くような形で入っていた。ヒューザに斬られた時のものだろう。そしてよく見ると、何故か左の手のひらにも傷があった。
あまりよく覚えていないけれど、たぶんとっさに剣を受け止めようとして手を振り上げたんだと思う。
あの時持っていたのは、両手で持つタイプのロングソードだった。盾を持っていたわけじゃないし、手で剣を受け止められるわけがないのに。
自分の間抜けさに、ため息が出そうになる。
もし、あの時に振り上げたのが左手じゃなかったら。少なくとも剣を両手で握ったままだったら。いや、それ以前に話しかけられたとは言え、振り返りさえしなければ。
自分は死なずに済んだのだろうか?
考えたってどうしようもない事だと分かっているのに、色々な考えが次から次へと浮かんでくる。
2人が去った後も教会の一室に自分の身体が横たえられているのを、僕はすぐ隣に立ってぼんやりと眺めていた。
不意にドアが開き、数人の見知った顔が部屋に入ってきた。孤児院や村の人たちだ。みんな一様に目を真っ赤にしたり、鼻をすすり上げている。
僕が寝ているベッドに近づくと、何言か話した後に手にしていた花や、僕が子どもの頃に遊んでいた玩具などをベッドの上に置いてくれた。
手向けるともう用事が済んだのか、みんなが出て行くのが見えた。再び僕は独りになる。
しばらくそうしていると、またドアが開いた。誰か忘れ物でもしたのだろうか?
そんな事を思っていたので部屋に入ってきた人物を見た途端、僕はあっと声を上げそうになった。
入ってきたのは、ラージャ神父様に伴われたヒューザだった。姿を見せる事で非難を浴びるかもしれない、という配慮からみんなが帰るのを待っていたのだろう。
ヒューザは死人のような顔色をしながら、じっと寝ている僕を見つめている。唇が微かに動き、僕の名前を呼んだらしかった。
のろのろとした動作で、ヒューザはベッドに近づく。傷の状態を見ようとしたのか、僕の身体の上にかけられた毛布を剥ぎ取った。手にはアモールの水を持っている。
両手を組まされ、横たえられた僕の姿があらわになる。
「ムダだよ、今ごろそんなことしたって。もう遅いんだ」
再び僕が衣服の裾をつまんだ瞬間、ラージャ神父様の無情な声が響く。
ヒューザは崩れるようにその場に膝をつくと、ベッドに突っ伏して肩を震わせ始めた。微かに漏れ出る嗚咽が慟哭に変わるのに、それほど時間はかからなかった。
僕はとても堪えられなくなり、1人教会を後にした。