【前回までのあらすじ】
先日ヒューザが持ってきてくれた『フィーヤ孤児院での同窓会』の通知を見て、
「行きたい!!」
と、強い希望を出したレーン君。
幽霊のレーン君はみんなと会っても見えないので、代わりに僕が行くことになりました。もちろん本人も一緒に来てくれるんだけど・・・・もう不安しかない(T_T)
ハガキで「出席」の返事を出してから、数日後に当日の出席人数と僕が持っていく料理の種類を指示する手紙が届きました。今年の出席者は17人で、僕が持っていく料理は、
【ご飯・パン類など】
とのことです。手軽だしサンドイッチでいいかな・・・?と思い、コンシェルジュのノフルさんに適当な具材で作ってもらいました。
いよいよ当日、会場に着いたところ、
「あら久しぶり」
「やあ、元気だったかい?」
と、声をかけてきた女性と男性が。
さっそく来た!何て返事を返せばいいの???ちょっとレーン君、助けて!!
「う、うん。久しぶり」
ぎこちないながらも何とか返すと、2人は僕の手からサンドイッチをとってテーブルに並べるのを手伝ってくれました。毎年参加しているメンバーさんなのかな?
『2人ともグレンで働いてる人なんだよ。男の子の方はホストクラブで、女の人はスナックのママ。会うのは2年ぶりぐらいかな?』
後ろにいたレーン君が、こっそり耳打ちしてくれました。
『お店は順調か?って聞いてみてよ』
そんなコト言われても・・・・。
「2人とも、お店は順調なの?」
レーン君って普段どんな話し方してたっけ?そんな事を思いながら、精一杯マネをする僕。不自然に思われたりしないかな?
つ、つ、つ・・・・疲れたっ!!!!
何がどう疲れたのかって言うと、知らない人と話すことなんかじゃない。
自分以外の誰かのフリをするのに疲れた。
本人がすぐ傍についててくれるから返事に困ることはなかったんだけど、場合によってはワンテンポ遅れての受け答えになっちゃったし。なんだかもう・・・。
「あっちでケーキを切ってるから、皿でも持っていってやったらどうだ?」
ヒューザ!!!
何だかんだでよく知っている人だから、近くにいると一番安心感があるような気がする。あ、でも、ヒューザにも気づかれないように気を遣わないとダメなのか・・・。普通に話しているけど、大丈夫なのかな?僕が別人だってこと、気付いてないよね?
孤児院でお皿を借りてくるように、と言われたので、
「失礼します」
と、一言かけて入室。お皿ってどこにあるのかな?
『そこの棚の一番上が大皿。小分けにするから2段めの小皿がいいかもね』
レーン君の指示に従いながら出そうとしていると、院長先生の姿が。
「おやおや、同窓会でみんなが集まって来ているし、呼ばれてしまったのかの?しょうがないヤツじゃな・・・・。こっちに来なさい」
目線が合っているような、いないような奇妙な感覚。何だろう?僕の方を見てはいるんだけど、ちょっと違うような気がする。
「お前じゃ、お前。来いと言うとるじゃろうが」
『えっ、僕?』
「お前以外に誰がいると言うんじゃ」
どうやら院長先生には、レーン君が見えているみたいです。
そういえば生まれて間もない子どもや、お年寄りだと人によっては幽霊が見えると聞いた気がします。だから見える・・・のかな?
レーン君は院長先生に呼ばれるまま、奥の部屋へと消えていきました。
※次回へ続きます。
動画サイトに自作の歌を投稿をしています。
作詞したのと歌っているのが自分です。
ドラクエ10がキッカケで生まれた曲が3つあるので、紹介します。
♪海に消えた祈り♪
⇒https://www.youtube.com/watch?v=X9NhGuDBcFw
去年pixivに書いたウェディの二次創作小説をテーマにしています。ヒューザがレーン君を死なせたことに気づいたら、こう思うのでは?という感じの内容です。右で踊っているお兄さまにイラストを描いていただいてます。
♪Don't have to Worry♪
⇒https://www.youtube.com/watch?v=ZGqbBRKjufM
昔、加入していたチームのサブリーダーさんがモデルです。
ご本人が「元うつ病」と言ってたのですが、「辛いことはあるけど、生きていけるよ」といった感じのことをテーマにしています。
♪AM00:00~RAGE~♪
⇒https://www.youtube.com/watch?v=cJ-gZb45dko
オンラインゲーム上で「13歳の女の子と、34歳の男性が付き合っている」というテーマの曲です。
自分が16歳年下の相手と、そしてあるフレンドさんが18歳年下の女の子と(ゲーム内で)付き合っていた話がキッカケで生まれました。