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ビギナーズラック

スムラ

[スムラ]

キャラID
: GF382-566
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 戦士
レベル
: 114

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スムラの冒険日誌

2016-10-23 10:39:53.0 2016-10-23 11:06:51.0テーマ:その他

刹那のため息

6月に書いたものですが、こちらに投下。

もう似たようなエピソードばっかだし、いい加減読んだ人が飽きるだろ・・・?と思って放置してましたが、何も考えずに投下することにします。数えたら2千文字超えちゃったので、2回ぐらいに分けていきます。 「・・・・助けて」


無意識のうちに伸ばした僕の手を、ヒューザは無言で握りしめた。


止血しようとしているのだろう。カバンに入っていたタオルを取り出すと、右の肩口から左脇腹にかけて走っている傷口にぐっと押し付ける。


でも、薄い黄色だったはずのタオルが真っ赤に染まっただけで、一向に血が止まる気配はなかった。


「大丈夫だからな。今、ルベカが助けを呼びに行っているから。心配ないからな」


僕は仰向けに寝かされたまま、傷口を押さえているヒューザを見上げる。目が合ったかと思うと、ひどく優しい声音で囁かれた。自分に言い聞かせているようにも聞こえる。


「大丈夫だから」


頭がくらくらし始めた。足が、そして手の指先が、冷えて痛い。


「助けて・・・・助けて・・・・」


襲ってきた強い不安感に、言葉が口をついて出る。


突然何かが喉にぐっと詰まる感覚がして、僕は反射的に咳き込んだ。鉄の味をした温かく粘りけのある何かが、口からあふれ出す。


「おいっ!」


血の塊を吐き出した僕の様子に、ヒューザが慌てた声を上げる。


「何でだよ。何で血が止まらないんだよ?」


泣いているような、悲鳴じみた呟きが聞こえる。


再び何かが喉に詰まる感覚がしたけど、もう咳き込む力も湧いてこない。何かに肺を圧迫されているような感覚があり、ひどく息苦しい。目を閉じると、僕の名前を何度も絶叫するのが聞こえた。


どうして、こんな事になってしまったんだろう? 次で終わるかなあ?
なにせ文字数が・・・。
その2に続きます。
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