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ビギナーズラック

スムラ

[スムラ]

キャラID
: GF382-566
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 戦士
レベル
: 114

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スムラの冒険日誌

2016-11-07 12:34:03.0 テーマ:その他

【長い長い夜の間に・8】~再掲~

数年後の事だった。
郵便局に届いた一通の手紙を頼りに、ヒューザは旧友の元を訪ねた。

「よぉ」

「ヒューザ、来てくれたんだね!」

アーシクが感激した笑みを浮かべている。

「やっと歩けるようになったんだってな?」

「うん、そうだよ。キール、ヒューザが来たよ!」

「あらあら」

キールはまだ幼い、1歳ぐらいの少女を連れて現れた。

「生まれた時にも手紙出したんだけど、その時は来れなかったみたいだね」

「ああ。ちょっと忙しくしててな。名前は?」

「アリアっていうのよ。アリア、この人パパのお友達」

キールのエプロンの陰に隠れていた少女はヒューザの顔を見ると、ぱっと満面の笑みを浮かべた。

「女の子か。いいなあ……なんだ?」

アリアと呼ばれた少女はたどたどしい足取りでヒューザに歩み寄ると、まるでそれが当たり前のように足にしがみついた。

「おっ?」

「あれっ珍しいな。結構人見知りする方なんだけど」

アーシクが驚いた表情を浮かべている。

「ははっ。まさか、な……」

ヒューザは1人で呟く。

「どうしたの?」

アーシクが不思議そうに見つめ返す。

「何でもねえよ。なんだ?一緒に散歩にでも行くか?」

ヒューザに頭を撫でられた少女は、黙って微笑んでいる。

「いいけど。キールと一緒に3人で行って、あまり遠くに行かないでね?あと、お昼に間に合うように帰って来てくれないと。勝手にどこか行くと大変だからモンスターに気をつけて、絶対に手を離さないで」

すっかり父親の顔になったアーシクが細かく注文をつける。

「はいはい。1日2回は散歩に行っているし、今ちょうど良い時間だからね。じゃあちょっと行きましょうか?」

キールは麦わら帽子を2人分用意し、出かける準備を始めている。

「よし。じゃあ、行こうか」

ヒューザはアリアの手を握ると、外に向かって歩き出した。





~Fin~ お付き合いいただいた皆様、ありがとうございます。

今回はいつも下の方で紹介している曲の「男声バージョン」が完成したので、アクセスアップの機会になれば・・・ということで、過去の作品を再度連載させていただきました。重複になった方はゴメンナサイ。

去年pixivに挙げた文章なのですが再掲にあたり、また細かい部分を修正したり。後半のセリフが長くなってしまいがちなので、どうにか会話を挟んで説明っぽくならないようにしたり(それでも長くなっちゃったー!)、と少しだけ変更を入れました。

”情報を分かりやすくまとめる”だけの記事と違い、小説ってば細かい細かい!!だって、

「この人物だったらこういう時どう思い、どんな表情を浮かべてどんな行動をとるか?」

そこまで考えないといけないし。だから大変だった・・・と思います。
他にも「子どもの頃のネタを書いて」というリクエストを何件かもらっているので、また何かできたら懲りずにココに載せるかも????

【全文はこちらから】
→http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5356698

※ラノベ世代の方が読みやすいように・・・と思い、キレイな挿絵をたくさん描いていただきました。pixivに登録していない方でも見れますので、良かったら覗いてみてください。 ♪海に消えた祈り♪
⇒https://www.youtube.com/watch?v=X9NhGuDBcFw

♪男声バージョン♪
→https://www.youtube.com/watch?v=J6VGjGbm3KY

右側で踊っている、アイパッチのお兄様に絵を描いていただいています。
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