ウェディが登場する二次創作です。
開始時間23:39
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あの日、僕は心に決めたんだ。君が悲しい時、寂しい時はいつだって、どんな形でも良いから一番近くにいよう。傍にいようって。だって僕が1人で心細かった時、いつも君は傍にいて慰めてくれたから。そのお礼がしたかったんだ。
今もすぐ隣にいるのに、まるで別世界にいるようだ。届きそうで届かないこの距離が、ひどくもどかしい。
旅をして、路銀が足りなくなってきたら、どこかで臨時の仕事を引き受ける。そしてまたしばらく旅をして、その繰り返し。いつまでそんなことを続ける気なんだろう?目的も何だかよく分からないしね。そんなことを思いながら、僕は1人で旅する君のことをずっと見守っていた。
いつか君にもかけがえのない誰かが現れて、その人とどこかに落ち着いたりするのかな?誰かに恋をする君は、一体どんな表情を見せるのだろう?
密かにそんな淡い期待も抱いたりした。でも、君は近くで見つけた困った誰かを手助けすると、何も受け取らずに去っていく。まるでそうやって助けることが、自分の仕事だと言わんばかりに。なんだか不思議だな、っていつも思っていた。
異変に気付いたのは、ある宿に泊まった時だった。
いつものように眠りについたはずの君が、ひどくうなされていたのだ。起こしてあげたかったけれど、幽霊の僕は何もすることができず、ただ見ているだけだった。やがて、夜中に目を覚ました君は何かに怯えているかのように全身を震わせ、声もなく涙を流していた。時おり、唇が動く。誰かの名前を呼んでいるみたいだ。
『ねえ、ヒューザ。どうして泣いているの?』
目を見て問いかけようとしたけれど、君に僕の姿は見えないようだった。何度か声をかけたけれど、全く反応がないので、やれやれと言った気持ちで僕はすぐ隣に腰を下ろす。せめて頭だけでも撫でてあげたかったのに、触ることも叶わなかった。
それから昼間は明るい顔をしていても、夜になると悪夢にうなされている姿を見かけることが多くなってきた。何にそんなに苦しんでいるんだろう?と気になったけれど話を聞くこともできず、落ち着かない日々が続いた。
ある日、珍しく君が町の教会を訪ね、告白がしたいと司祭に伝えているのを見かけた。何を言うつもりなのだろう?と思っていると、「弟のように思っていた親友を手にかけてしまった」と、泣きながら口にしていた。
『少しで良いから僕のフリをして欲しい』
今は僕の体を借りて生きる彼に、そんなお願いしようかと何度も考えた。けれど、世界を救うことに忙しい彼に、とても頼めるとは思えなかった。彼が眠っている間に体に戻り、君に会いに行けないか?もしくは彼と僕で同じ体を共有できないか?と、何度か試してみた。が、その試みはいつも失敗に終わった。元は自分の物だったとは言え、あれはもう僕の体ではないらしい。
『泣かないで。君だけが悪いんじゃないんだから』
君が悪夢にうなされる度、泣きながら震えているのを見かける度、僕は触れんばかりに近づいて耳元で囁く。聞こえないと分かっていても、言わずにはいられない。いつか奇跡が起こって僕に気づいてくれるのではないか?見えるようになるのではないか?
期待と願いを込めて、僕は今夜も君に会いに行く。たとえ傍にいると、永久に気づいてもらえなくても・・・・・・。
00:26終了~★
今のペースだと、この量でも1時間近くかかるみたいですね。
1~3まで続きましたが、皆さん1番お好きなのはどれでしょう?僕は1番最初の話が好きかな。
動画サイトに自作の歌を投稿しています。
ドラクエ10がキッカケで生まれた曲が3つあるので、紹介します。
♪海に消えた祈り♪
⇒https://www.youtube.com/watch?v=X9NhGuDBcFw
♪男声バージョン♪
→https://www.youtube.com/watch?v=J6VGjGbm3KY
知り合いの男性に歌っていただきました。
♪Don't have to Worry♪
⇒https://www.youtube.com/watch?v=ZGqbBRKjufM
コーラス付きバージョン
→https://www.youtube.com/watch?v=46OIaxWQzeg
昔、加入していたチームのサブリーダーさんがモデル。
♪AM00:00~RAGE~♪
⇒https://www.youtube.com/watch?v=cJ-gZb45dko
オンラインゲーム上で「13歳の中学生女の子と、34歳の社会人男性が付き合っている」というテーマの曲です。