スムラの冒険日誌

ひな祭りも終わって、やっと少しずつ暖かくなってきましたね。
我が家にいる双子のホイミスライム、

・ノバヒイサビ
・ェベヲォヤヲ

です。「おじょうさま」と「ロマンチスト」な性格だそうです。つい先日モンスター酒場から連れてきました。写真に映ってはいませんが、この他にダヌモという名前のスライムがいます。むっつりすけべな性格のようです。 「ねえねえご主人。今日の晩ごはんなんだけど、カレーにしない？」

まったりしていたら、急に言い出したダヌモ君。

「カレーねえ。まあいいんじゃない？」

机に向かってウトウトしていた僕は、割とテキトーに返事をしました。徹夜・・・まではいかないんだけど、色々あって寝不足なんだもん。春だしあったかいし、このまま昼寝でもしようかな？なんて思っていたところだもの。今はあまり頭を使いたくないな～。

「やったやった！ねえノバ、OKだって。カレーでいいよだって！」

イタズラが成功したかのように、思いっきりはしゃいで跳ねていくダヌモ君。あれ？なんでカレーの話をしているだけなのに、ホイミスライムの話が出てくるんだ？ノバが「カレーを食べたい」って言い出したのかなあ？

机に向かったまま、僕は眠ってしまったようです。気がつくと外は茜色に染まっていました。

「あれ？なんでこんな時間に掃除してるの？」

いつもなら今ごろ夕食の準備をしているはずなのに。ノフルさんは何をしているんでしょうか？

「それがですねえ」

ノフルさんはちょっと困った顔をして、僕をじっと見つめました。

「ダヌモ君とホイミスライムのお2人が、『カレーを作る』と言って聞かないんですよ。私がやりますって言っても、『いいからいいから』って言うばかりなんです」

「えええええ～～～っ！？」

スライムが料理できるなんて話、聞いたことないんだけどなあ。大丈夫なのでしょうか？

「それで大丈夫なの？具材と間違えて、包丁で触手を切っちゃうとかさあ。肉と間違えて自分を炒めちゃったりとかしないわけ？」

「材料だけでも切っておいてあげようとしたんですけど、全部自分たちでやりたいみたいなんです」

昔の『ひとりでできるもん！』じゃないけど、子どもがお手伝いをして褒めてもらいたいような感覚なのかな？ 台所を覗くと何やら楽しそうな笑い声が聞こえてきました。
今のところケガしそうな雰囲気もないし、黙って待っていればいいのかな？ケガしてもホイミスライムがいるからホイミで治してくれそうだし。

「できたよ～～～(´∀｀*)」

すっかり暗くなる頃、3匹の得意げな声と共にカレーライスが出てきました。
うん、見た目は普通のカレーみたいだけど、味は？

「ねっ？ねっ？ノバが料理してみたいって言うから、みんなで作ったんだよ！」

恐る恐る食べてみると、何やらゴロっとした感触が。

「美味しいでしょ？僕たちがんばっちゃった！」

得意げになっているところ悪いんだけど、具材が丸のまま入っているようです。ジャガイモの芽は・・・かろうじて取ってあるか。ピーラーは使えたようで、皮はちゃんと剥いてありました。

「うんすごいね～すごいね～。エライエライ」

ちょっと大げさなぐらい褒めてあげると、3匹はキラキラした笑顔を浮かべました。しかし、お代わりをしようと思ったところ、鍋の中に不自然な物を見つけたので僕はその場に硬直！

「どうしたのご主人？なんかあった？」

心配そうな顔をするダヌモ君。

「いや、その、なんて言うか」

カレー鍋の中にあった不自然なもの。それは赤くて丸い物と、黄色くて長い・・・

「入れちゃダメだったの？リンゴやバナナをカレーに入れると美味しいって話を聞いたんだけど」

「いや、いいんだけどさあ」

でもバナナもりんごもすりおろして、他の具材と一緒に炒めてカレーに入れるものなんだよ？

僕は心の中で呟きながらも、口には出さずにいたのでした。 ♪水の民ウェディに歌詞を付けて歌ってみた♪
→https://m.youtube.com/watch?v=PltN2y04WnY

♪海に消えた祈り♪
⇒https://www.youtube.com/watch?v=X9NhGuDBcFw

♪男声バージョン♪
→https://www.youtube.com/watch?v=J6VGjGbm3KY

♪Don't have to Worry♪
⇒https://www.youtube.com/watch?v=ZGqbBRKjufM

コーラス付きバージョン
→https://www.youtube.com/watch?v=46OIaxWQzeg

♪AM00:00～RAGE～♪
⇒https://www.youtube.com/watch?v=cJ-gZb45dko