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ビギナーズラック

スムラ

[スムラ]

キャラID
: GF382-566
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: パラディン
レベル
: 77

ライブカメラ画像

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スムラの冒険日誌

2017-05-02 22:11:33.0 2017-05-02 22:12:26.0テーマ:その他

星は見ていた・5~再掲~

ウェディが出てくる二次創作です。同人、キャラ崩壊という言葉が嫌いな方は、閲覧をご遠慮ください。

※過去に載せた作品の再掲となります。 夕暮れの太陽を直視しても何も感じなかったはずなのに、眩しさに僕は目を細める。


これがラージャ神父様の言っていた、天の国の光なのだろうか?


ほんの一瞬そんな思いに駆られるが、直感がこれは別物だと告げていた。じゃあ、これは何なのだろう?


疑問に囚われていると、空の上から誰かの声が聞こえてきた。


「誰?」


心に染み入るようなどこか懐かしくて優しい、だけど厳しさも感じる声に僕は問いかける。


返事はすぐさま返って来た。が、告げられた内容に僕は畏敬の念さえ抱く。何故、そんな存在が、僕のようなちっぽけな者に声をかけるのだろう?


「・・・・・・えっ?」


告げられた申し出に、僕は間の抜けた声を上げた。


何と、僕と同じ名前の人間の青年のために、自分の身体を差し出せと言うのだ。同じ日に死んでしまったけれど彼にはまだやることがあるから、生きていくための器が必要なのだと。


冗談じゃない!


死んでしまったとは言え、あれは紛れもなく僕の身体だ。誰にも渡す気なんかない。それに誰かの魂が入ることで生き返るなら、自分が生き返りたいものだ。そもそも誰かに身体を明け渡すために、僕は死んだわけじゃない。




でも、最終的に僕の出した返事は、Yesだった。




自分のことで、みんなが泣いている姿なんかもう見たくなかった。


それにこのままだと、ヒューザが罪に問われてしまう。僕1人のために、親友に人殺しという十字架を背負わせたくはなかった。


「それで、みんなの心が救われるなら」


僕は答える。


それとほぼ同時に、一陣の風が横手を通り過ぎていくのをはっきりと感じた。


小舟に横たえられていた僕の身体が、意志を持って起き上がるのが遠目に見えた。その場の空気がざわつき、ヒューザが僕の姿をした何者かに向かって駆け寄って行く。


「ありがとう」


誰にも聞こえないと分かっているのに、僕は呟く。


ありがとう。


みんなの心を救ってくれて。

ヒューザに人殺しの罪を負わせないで済んで。




僕は君の器になるために、生まれてきたわけじゃない。

やりたいことだって、本当はまだまだたくさんあった。


それでもこれで村のみんなに笑顔が戻り、ヒューザが罪に問われないのなら。きっとこれで良かったんだと思う。



僕の身体を借りた彼を見守り、


「彼になら譲ってあげても良かった」


いつかそんな風に思える日が来たら、僕の魂も救われるのだろうか?

自分が何のために生まれてきたのか、分かるのだろうか?

海に消えた祈り
https://www.youtube.com/edit?o=U&video_id=X9NhGuDBcFw

男声バージョン
https://www.youtube.com/edit?o=U&video_id=J6VGjGbm3KY

【水の民ウェディ】歌詞をつけて歌ってみた
https://www.youtube.com/edit?o=U&video_id=PltN2y04WnY 
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