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ビギナーズラック

スムラ

[スムラ]

キャラID
: GF382-566
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 戦士
レベル
: 114

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スムラの冒険日誌

2018-05-15 09:43:45.0 2018-05-15 09:46:24.0テーマ:その他

本当に会いたい人は、誰ですか?

コメントレス、放置してしまい申し訳ありません(;´Д⊂)
明日お休みなので、今夜あたりにまとめて返信させていただきます。

今日は何となく気が向いたので、わが家のコンシェルジュのノフルさんが焼いたクッキーを持参して、レーンの村に行きました。なんとかシードと言ってちょっと珍しい材料が手に入ったから、せっかくだしみんなで食べたいよね。

ひとしきりお茶を楽しんで孤児院を後にすると、もうすっかり夜。風が気持ちいいので少し散歩してから帰ろうと思っていたら、村から離れた崖で見慣れた人物に出会いました。 「ヒューザ、どうしたの?こんなところで。って、珍しく帰ってたんだね」

さっきまでクッキーあったのに、一足遅かったね。僕が冗談めかして言うと、

「・・・ああ」

と、一言だけ返ってきました。どうしたんだろう?何だかひどくボンヤリしているみたいだなあ。

「ここで何をしてるの?」

僕が問いかけると、

「海、見てた」

とのこと。

「海?ああ、すぐそこだもんね」

こんな夜更けに海を見て、どーするのかな?と思っていると、ヒューザは静かに語り始めました。

「昔、あいつがよくここに来ててさ。晩めしの時間になったら、俺が呼びに来たんだ」

「そうなんだ」

「・・・何だろうな。待ってたらまた、ここに来ていて会えるんじゃないかな?って気がしてさ。あいつがよくいた場所、気がついたら足が向かってしまうんだ」
『えっ?ヒューザが僕に会いたがってるって?』

帰宅すると久しぶりにレーン君が来ていたので、僕は今日の出来事を話しました。

「うん。今さら会ってどうするの?何を言うつもりでいるの?って聞いたんだけどね」

『うんうん』

「分からないし、そこまで考えていない。ただ会いたいって」

『僕なんかとっくに死んでるのにな。もう会えないんだし、さっさと忘れちゃえばいいのに』

「そういうわけにもいかないんじゃない?あんな形で君らは別れたんだし、忘れようにも忘れられないでしょ」

『そういうものかな?』


翌日、忘れ物をしたことに気づいたのでレーンの村に再び行くと、今度は村の浜辺でヒューザを見つけました。

「ねえ。君が本当に会いたいと思っているのって、誰?」

僕が尋ねると、ヒューザは不思議そうな表情を浮かべました。

「もし、彼が生きていたとしても、以前と全く態度が変わらないとでも思っているの?」

「はあ?何が言いたいんだよ?」

イライラした様子の彼に、再び僕は問いかけました。

「あの時に練習用の剣じゃなくって真剣を使ったのは事実だし、本意じゃなかったとしても彼を斬ったのは君だよね?ひどいことされたって、怯えたり避けられるかもしれないって考えないの?」

「それは・・・」

「君が本当に会いたいのは彼じゃなくって、【斬られる前の彼】なんじゃないの?どっちにしろ、もう戻ってこない幻を追い求めているんだよ」

忘れるのは無理。
思い出すのは止められない。
でも、後悔したり、悲しむためだけに過去を振り返るのは意味がない。後ろばっかり向いてないで、生きてるなら前を向かないとね。

「今日は僕、これで帰るから。またね」

返事がないので、僕はそのまま村を出ました。


************


DQXの世界観やフレンドさんの話を元に、曲作りしています。

YouTube 天宮耀子

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