DQXのフレンド募集コーナーでもよく見かける、”相方”という言葉。「相方ってそもそも何?」「普通のフレと何か違うの?」という疑問から、かつて【2人の相方】がいたというプレイヤーさんにインタビューをお願いしました。
――馴れ初めを教えて下さい。
1人目はサーバー1のグレンで勧誘を受け、たまたま加入したチームで出会いました。2人目は、あるプレイヤーイベント行った時に自分から話しかけ、フレンド登録したことがキッカケです。
――相方になるまでの経緯は?
≪1人目は…≫
その人がチーム内におけるムードメーカーだったので、面白い部分と優しさに惹かれて少しずつ交流が深まっていきました。ある日、恋心から「好きで好きでたまりません」というラブレターをゲーム内で送り、相手がOKしたのでカップルとして成立しました。
≪2人目は…≫
もともとプレイヤーイベントで知り合ったので、他のイベントにも「一緒に行かない?」と声をかけ合う仲になりました。その後、同じルームに所属するようになったのです。ある日、他の人の恋愛話を聞いて「自分もあの人のこと、好きなのかもしれない」と気づき、2日後に思い切って告白をしました。その結果OKをもらい、お付き合いが始まりました。
――2回とも自分から告白されるなんて、ずいぶん積極的なんですね!
はい(笑)私の場合、「告白する」という行為は「相手の意識を自分に引き付ける」とイコールなんです。だから成功・失敗いずれの結果であったとしても、後悔はありません。「相手に自分を意識させる」それが叶えば、自分のなかでは作戦成功なんです。
――なるほど。ちなみに縁した相方さんは、どんな方たちだったのでしょうか?
1人目は私と2歳離れている方で、異性でした。そして2人目はキャラクターこそ異性だったのですが、中の人はなんと私と同性!しかも、42歳も年上の方でした。ものすごい年齢差だし、ゲーム内での恋人が同性だったというのも【オンラインならではの光景】だったと言えそうですね。
――リアルでも会いましたか?
1人目とは、現実世界の恋人にまで発展しました。遠距離でしたがお金を貯めて、私が毎回新幹線に乗って都内まで会いに行きましたね。でも、2人目に関しては交際期間が3週間と短かったこともあり、「ディズニーや新宿二丁目に行きたいね」という約束はしていたものの、実際にお会いすることはありませんでした。
【”相方”という存在を通して学んだ事は?】
1人目からは、「人を頼ること」や「本質で生きても認めてくれる人がいる」という事を学びました。というのも私は物事がうまくいかず失敗すると、「もう辞めたい!」とつい口にしてしまうんです。しかし、そんな時でも頭ごなしに否定したり説教するのではなく、「そんな時もあるし仕方ないよ」と共感を示してくれました。自分自身を受け入れてもらえたような、そんな自信や喜びにつながりましたね。3回目のデートの後に「友だちに戻って」と言われて現在は友人として交流していますが、その時の事は今でも良い思い出です。
――2人目から学んだことも教えてください。
そうですね・・・。私よりずっと長く生きている方だったので、
・負の感情を受け入れること
・恋人と手をつないでも良いこと
・死んではダメなこと
それを本人から受け取り、そして一生分の”恋愛のコツ”のような物を反面教師として学びました。「同性だからこそ言えるんだけど、この先こんな事が君を待ち受けるだろう」など、たくさんのアドバイスをもらいましたね。ワガママだったし言いたい放題・やりたい放題の人でしたが、今でも好きだという感覚が残っています。そしてもし、もう一度巡り会うことがあれば、またその人を愛するでしょうね。
【普通のフレと相方の違いとは何か?】
「その人を欲しいと思うかどうか」という点ではないでしょうか。最初はごく普通に友人として付き合っていて、気づいたら「あ、これって相方じゃん?」と実感するような感じですね。例えば愚痴とか仕事とか家族のこととか、信頼関係がないと話せない事ってあるじゃないですか。そういった”裏の部分”を見せてもらえるような関係ですね。
あと、ゲーム内での人間関係ではありますがチャット、いわば心でつながっている以上は現実世界の人間関係と変わらないと思います。だから「相方」も本物の恋人と同じなんじゃないでしょうか。
いかがだったでしょうか?文字だけのつながりではあるものの、心と心でつながる”相方”という存在。それは年齢や性別、そして距離を超えて成立する、新しい恋愛の形の1つかもしれません。
※取材へのご協力ありがとうございました!まだまだ練習に付き合ってくださる方、募集します。