前回の日誌の続きです。
土砂降りの雨の中、メガネ屋さんのチラシを配るバイトをしていた僕。チラシが濡れる心配はないのだけど、外は相変わらずの雨模様で!?
「あら~、ずいぶん濡れちゃったわねえ。じゃあこれ、新しいチラシ入れておいたから、お願いね(^人^)」
メガネ屋のおばさんに渡された、『今だけメガネ40%OFF!2本買うと1本無料』とデカデカと書かれたチラシをメッセンジャーバッグに入れ、いざ出発!防水性のバッグだし、配布場所は屋根が付いているから濡れる心配ないもんね。
と、ドアを勢いよく開けたのですが、外は相変わらず雨が降っていました。・・・・うん、まあ行くしかないか。さっきよりは幾分か弱まっているし、大丈夫でしょう。
死んでも濡らすな、配布物!!
僕自身なら、濡れたっていずれは乾くしね(^_^;)
そんな事を思いながらグレン駅に向かおうとしていたら、ちょうど目の前を馬車が何台か走っていました。通り過ぎるまて待っていると、
「あの、どちらまで?駅までですか?」
すっと何かが差し出されたと思うと、先程のオーガさんが僕に傘を差しかけて下さっていたのでした。もう用件が終わったらしく、真新しいメガネをかけています。このまま一緒に歩いて行こうと、してくれているみたい。
えええええっ!
ちょっとちょっと、どうしよう?
そんな、僕は今日お客さんではなくて、スタッフとして来ているのに。こんな手間を、お客さんに取らせるわけには・・・・ヽ(´Д`;)ノアゥア...
「それで、逃げてきちゃったわけ~?」
「いやホラだってさ、スタッフがお客さんに手間をかけさせる訳にいかないって思っちゃったしぃ(-_-;)」
落ち込んでいる僕に、ダヌモがとどめを刺すかのようにため息を洩らしました。
「正確にはその、馬車が通り過ぎるまでの間はカサに入れてもらっていて、通れるようになったら「ありがとうございました」ってお礼だけ言って全力で走り去ったの」
「ほんっとエベレスト級のコミュ障だね。そういう時に仲良く一緒に歩いていたら、今ごろ女友達なり恋の始まりなりに発展していたかもしれないよ?」
「そうは言っても僕はスタッフで、そのオーガさんはお客さんだよ。迷惑をかけるわけにいかないじゃないかよ」
僕がぶつぶつ言っていると、
「てゆーか、何でそんなに落ち込んでるの?」
"恋の始まり"を逃したとでも思ってんの?とダヌモが不思議そうに尋ねるので、
「それよりも、その人がガッカリしたんじゃないかな?って思っちゃったの」
と、僕は軽く首を横に振りました。
「せっかく親切にしてやったのに、無下にされた。って事?」
「うん。僕は相手がお客さんだからって思ったんだけど、もしかしたらその人は"異性だから怖がられた"って感じてしまったかもしれないなって。そう考えると、次に誰か困っていてもその人が動けなくなるかもしれないし、申し訳ないなって」
「少なくともその人には下心はなかっただろうし、逆ナン狙いじゃないっていうのは、ご主人も理解していたんだよね?」
「うん。でも、どうするのが正解だったんだろう?見ず知らずの人で、しかも異性にカサを差しかけられる事なんて滅多にないじゃない」
ああああああ、僕のコミュ障~~~( ´Д`)
ジュレットの海かどっか飛び込んで、「I don’t care!」とか言って叫びたいぜ!!!
「考えてもしょーがないし、そろそろヤケ酒やめて何か食べたら?」
「うん、確かにお腹空いたしね(^_^;)」
気づいた方もいらっしゃると思いますが、実話です。実際にはお姉さんではなく、お兄さんだった以外は全て事実です。皆さんならこんな時、どうしましたか?
遅くなりましたが、撮影にご協力いただきましたフレさん、ありがとうございました(*´∇`*)
DQXのコンテンツや、DQで知り合ったフレさんとの出来事をテーマにして歌を作っています。よろしければ、タイトルで検索お願いします。曲名はこちら。
・水の民ウェディ 歌詞をつけて歌ってみた
・海に消えた祈り
・防衛軍の歌
・とある塗装職人の日常
・AM00:00
・Don’t have to worry
・強がりな戦士
・ありがとう
など。