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花のハニー

フォン

[フォン]

キャラID
: OR518-035
種 族
: エルフ
性 別
: 男
職 業
: 踊り子
レベル
: 116

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フォンの冒険日誌

2023-01-03 17:37:23.0 2023-01-03 20:26:35.0テーマ:その他

牙大王 副題:牙大王があばれこまいぬからもらったもの


盗賊はいつも飢えている。
飢えているから満たされたくて悪いことと知りながら盗みを働く

盗み金策、といわれるプレイを試した。

ネット記事で高値で売れるアイテム「高額なレアドロップランキング」

という記事を鵜呑みした。

第7位に 精霊石 とあった。

このときは何も知らず、精霊の石くらいにしか思っていなかった。

対象モンスターは三匹紹介されていた。

1「おむつっこり」
2「あばれこまいぬ」
3「じんめんじゅ」

おむつっこりはおむつをはめているくらい赤ちゃんという事で、
討伐するのはいささか気が引けた。

じんめんじゅもアストルティアで酸素を供給しているだろうから、
という理由で気が引けた。

残ったのはあばれこまいぬ、だ。

狛犬は神社などを守護する聖獣だが、気がひけたが、
なまえに「あばれ」とある。

護神の聖獣があばれるのだからそこには深い理由があるとは思ったが、

まぁ暴れているのだから鎮めて構わないと思ったのだった。


アズランに赴いた。

アズランの森にあばれこまいぬはいるからだ。

そして狩りをはじめた。


動機はゴールド目的だった。

パーティは盗賊4人のそれなりの盗み金策PT.

誰かが”盗めば”いいと思ったのだった。

30分くらい同じ仕事が続く。

ぬすむ → たたかう 

”作業”と思えるくらいだった。

しかし私は高校時代に心の中に刻まれていた夏目漱石の小説の一説を思い出す。

”精神的成長のないやつは馬鹿だ”

同じことをずっと繰り返す、

いわば作業と呼ばれる淡々とした心無い時間も、

心ひとつで成長の時間に変わる、そう自分に言い聞かせさせてくれる言葉だった。

あばれこまいぬの表情をまじまじと見つめなおしてみた。

よく見ると、口からよだれが垂れていて、どことなく睡眠時の私に似てなくもない。

そう思うと急に愛着がわき始めた。

私は行動を変えた。

盗む→みのがす というコマンドをし始めたのだ。

あばれこまいぬが可愛そうに思えてきたのだ。

しかし、残念ながらみのがす、はうまくいかなかった。

きっと みのがす の成功率を高めるパラメーターが低かったんだろう。

しかし僕はわからずやにも、100回くらいずっと優しい心でみのがせないか試し続けた。

成功の成否にかかわらず、アイテムを盗もうとしてみのがすなんてどこのカツアゲだ、

と今では全く思うが、

私は人間である以上やすやす命は奪えない、と「これは私の心の牙城」と決め込んでいた。

結果、私は牙大王になった。

あばれこまいぬの通常ドロップはするどいキバ。

キバが貯まる、貯まる。

しかしそこで思った。

人類は古来から骨細工をしてきたが、犬との付き合い方について思いを馳せるに至ったのだ。

本当に犬を大事にするなら、一匹の犬と人生の中で

長い時間を共に過ごして、

結果犬が死んだ後、形見として、牙を一つや二つ使うのが正しいと思い始めたのだ。

俺が今していることは自ら臨んで狛犬にぶつかっていき、

結果、大量の牙を首にかけてガハハとしている外道の牙大王じゃないか。

自らを恥じ入った。


結果、私は96個目のドロップで せいれいせき 一つを得た。

(試行母数は200回を優に超えていたが)

牙大王は思った。

せいれいせきは 多く討伐してしまった (あばれ)狛犬が一粒流した涙の欠片 なんだな、と。

牙大王は気づくべきだった。

もっと早く狛犬のことを思っていたなら。

牙大王が殺した犬のことを今思っても、もう殺された狛犬たちは帰ってこないのだった。


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