私が貴方と長い旅に出たのは、2012年の10月だったと記憶しています。
アストルティアに降り立つまで2ヶ月、随分翻弄されました。
無事旅立ったところで、最初はキーボードのない冒険に悩まされました。
オンラインゲーム初心者にとって、DQⅩは『初めて』が溢れる世界でした。
初めてのエリアに足を踏み入れた、初めてボスを倒した、初めての特技や呪文で敵と戦った…見るもの触れるもの全てが目新しく、興奮に満ちていました。
アストルティアとナドラガンドを股にかけ、無我夢中で駆け抜けた5年間。
貴方と共に過ごした日々は、時には愚痴や不満もあったけど、笑いや楽しみに彩られた思い出がいっぱいです。
2017年の夏、私たちの間に最大の危機が訪れました。
その話は私と貴方を絶望のどん底に陥れました。私は貴方との離別を受け容れられないと訴えましたが、一方で限界が近づいていた事も悟っていたのです。
2017年秋、ナドラガンドに平和をもたらしたのを最後に、貴方へ永遠のお別れを告げました。
5年間支えてくれて有難う。
楽しい時間を共に過ごせて感謝です。
…はい、ここまで読んだ皆さん。相方との思い出話と思ったでしょう?
「ティア充爆発しろ」と罵らないで下さい。
別れたんだ〜ざまあwwと笑わないで下さい。
貴方とはWiiの事です。
本日午後、長年私のDQⅩ生活を支えてくれたWiiと公式ガイドを、お店に売ってきました。
去年11月に冒険を終えた後、本体の汚れや埃を綺麗にしてから箱に入れ、押し入れの隅に保管していたのです。
今日の午前中に掃除と冬物の片付けをしていて、押入れからWiiの箱が見えた時にふと思いました。
「もう以前のように、DQで遊べる時間がないな…」
部屋の片隅に結構な面積を占めた公式ガイドも、今は袋にしまわれています。
車に荷物を運び込み、目当てのリサイクルショップへ出発しました。
運転中、Wiiでのプレイを思い返していました。
リアフレとメールで連絡を取って、最初の中継地で合流した時の事。
キーボードが無く、こちらの意思を伝えるのに苦労したのに、それを的確に察してアドバイスしてくれた友人の事。
レベルが低過ぎてひーひー言ってた私を、友人の息子さん(当時小学生)に助けてもらった事。
初期の魔法の迷宮で、サポ含め全員同じ種族でマッチングして喜んだのも束の間、道中の敵に瞬殺された事。
初めてのドレアをフレ兼チムメンに酷評され、海パン野郎と認識された事。
同時に複数キャラ育てていた為、2番目であるクルガンは「うっかり」が多かった事(ストーリーやクエでフラグ飛ばし多発)。
そのせいで、元となったキャラとのギャップに戸惑った事。
某コインボスがなかなか倒せず、深夜に迷宮を徘徊した事。そのおかげでフレとの距離は一気に縮まったけど、何度全滅を繰り返したのやら…
いろいろ残念エピソードも多かったけど、ネタも提供できて美味しかったねw
…そうだ、この1枚を撮影した当時の自分を問い詰めたい。
何故、コレを撮影した??
※ 本体とクラコンは合計600円で売れました。
公式ガイドはほぼ値段がつきませんでした…