ササチンの冒険日誌

ーー 魔王が暗黒騎士ブラインと出会う半日前 ーー
(グランゼウス城 玉座の間にて…) 謎の男
「グランゼウス国王様！失礼致します！！」

国王
「何事じゃ！…おぬしは城下町の外れに住んでいる魔物使いのザックスではないか！」

ザックス
「実は緊急のご報告がごさいまして…！
今から数時間前、私はいつも通りグランゼウス城下町を出て東にある"羊飼いの森"へ木材を集めにいっておりました…。
そこで目にしたものは、早朝にもかかわらず強い太陽の輝きと不気味な空の色…。それだけではなく、普段は物静かな魔物が群れをなして襲いかかってきたのです！」

(突然、玉座の間の扉が勢いよく開いた！)

謎の女
「お父様大変だわ！アストルティアの空の色が！！」


国王
「おお、ルシアンヌよ、稽古から戻ったか！
今まさにザックス殿からその話しを聞いておったところじゃ。」

ルシアンヌ
「ザックスさん初めまして、あなたの魔物の知識は王国内でも右に出る者はいないと話しには聞いていたわ。
私は"稲妻の勇者"ルシアンヌです。
皆さん一度空が見えるテラスへ行きましょう！」



国王
「…これは【天が光り輝くとき 闇の血族とともに 水晶へ裁きの雷を】古文書の内容通りの光景じゃ…！」
ザックス
「天の光とはこの空のこと…！闇の血族、水晶、裁きの雷とは…。」

勇者ルシアンヌ
「…後半の内容の意味がさっぱり分からないわね。」


ザックス
「稲妻の勇者"ルシアンヌ"様！
この空はおそらく光の戦士が復活した兆しに間違いないかと…！
古文書の内容に思い当たるところがございます。
どうか私の話を聞いていただきたい…！！」


To be continued...

次回『稲妻の勇者 後編』ご期待下さい^^