※なりきりプレイの一環です。苦手な方はここで
お閉じください。
手詰まりだ。昨日寝る前に考えを巡らしてはみたものの、どうにもしっくりくるものがない。
体育会系に見えない彼女が情熱を感じるもの...。
そういえば昨日、彼女が血みどろの私を見て嬉しそうにしていたが、血に熱いものを覚えていたのだろうか。...ないか。連日彼女の未練について考えている
せいで変な妄想が増えた気がする。頭が疲れているのやもしれない。
今日は休憩にしよう。これ以上考え続けていたら
彼女が実は猟奇殺人が大好きというなかなか拗れた
情熱を持った人間だと思い込んでしまう可能性が
ある。いや、猟奇殺人が趣味の人間を悪く言っているつもりではない。単純にこの依頼が迷宮入りになる
のが困るというだけである。
と、一体誰に弁明しているのか分からなくなっている時に、彼女が明日どこか綺麗なところへ散歩にでも
行かないかと私の部屋に来て言った。
ちょうどいい。明日は自然に触れて頭をリフレッシュさせよう。私は彼女の提案を快諾し、とりあえず今日は休もうということで、紅茶を淹れた。