※なりきりの一環です。苦手な方はここでお閉じ
下さい。また、ver5のネタバレも含みます。
魔界には何かもっとこう便利な移動手段はないもの
だろうか。大きめのドラキーに乗せてもらって
ライドラキーなんてのはどうだろう。
意味が分からん。
何故こうも意味の分からないことを言っているのか。それには理由がある。とてつもなく歩き疲れたからである。ドルボードを買えと食い気味に突っかかって
くる人もあろう。事務所を構え美味しいものを食べ、魔界旅行までしたらどうなるか。賢明な貴方達なら
もうお分かりだろう。予算オーバーなのだ。
よって私は徒歩で魔界を縦断しなければならない。
一体私はいつの時代の人間なんだ。
徒歩で途方もない距離を歩いてきたおかげでようやくそれらしきものが見えてきた。既にお固い雰囲気が
漂っている。私はそういうお固いのが苦手だ。
いっそここで引き返してしまおうか。
しかしここで引き返せば、私の努力は全てが水の泡になってしまうだろう。考え直した私は、ゼクレスへと足を踏み入れた。
やはり好奇の目で見られている気がする。
自意識過剰だろうか?いやしかしこんな格好を
していれば仕方のないことだろう。
それでもやはり視線が気になる。場違いだったか。
視線から逃げるように入ったその店には、余りにも
馴染みのあるものがあった。六大陸の地図及び、
それらの地域の色んなものである。
魔界にはアストルティアオタクでもいるのだろうか?生憎店主は見当たらなかったが、なかなか良い趣味
をした魔族なのだろう。置いてある品々からそれが
よく伝わってくる。
どうせならウワサのマカロンも入手したいところ
だったが、店が見つからなかったので断念した。
マカロンが無いならもうこの国に長居する必要性は
無い。どうにも肩身が狭いからだ。
という訳で次はファラザードへ向かおうと思う。
これまた遠いので、今から出発することにしよう。
あと、望遠鏡があると逆から覗きたくなるのは
何故だろうか。何?お前だけだ?そうか……。